前回からの続きです。


という訳でブレードの成形に取り掛かった訳ですが、○十年前に刃物研ぎに熱中していた時に買った荒砥(多分240番位)が役に立ちました。

とりあえずの目標を8フィートの半径(250センチ弱)のエッジカーブとして、

250センチのR定規を当てながら砥石でブレードをゴシゴシ削っていきます。削っては定規をあて、また削ってはあてを延々と繰り返して、このくらいで良いだろうというところで次はエッジを付けます。

スケートのブレードには縦に溝が掘ってあって、その溝の両角がエッジな訳ですが、この溝は専用の道具がないと掘れないので硬めの400番の砥石で平研ぎにして角だけシャープに出しておきます。もちろん最終的にはスケートショップに溝堀り加工を依頼しますが。ちなみにスピードスケート用のブレードも溝の無い平研ぎだそうです。


で、これをみなとみらいの赤レンガ倉庫で冬季だけ営業しているスケートリンクに持ち込んでテストしてみました。普段は新横浜のアイススケートセンターに行っていますが、赤レンガのリンクは入場料に貸し靴代が含まれており、貸し靴の棚もリンクのすぐ横にあるので、自分の靴と貸し靴を取っかえ引っかえして比べるのに大変都合が良いのです。



オープン時間とほぼ同時に入場して空いてるうちに滑りまくりますが、素人の平研ぎなので常にエッジを意識していないと横っすべりします💦

うーん、まだ前後に不安定ですね。大袈裟に言うと点の上に乗ってる感じ。この点を線の感触にしたいんですが・・・。


現状の感じは分かったのでマイシューズはロッカーに放り込んで今度はホッケーの貸し靴で滑ります。これもエッジが甘くて少し横滑りしますが前後の安定感はずっと良いです。この感じこの感じということでリンクから出てベンチの平らなところに貸し靴を立てて置いてみますとピタッと安定していてグラつきません。貸し靴のホッケー靴は競技用のホッケー靴よりエッジカーブが大きいのかも知れません。ほぼ真っ平らな感じですね。それでいてターンのしにくさとかは別に感じなかったので、よし、これで行こうと新たな目標が設定できました。


余談ですがこのスケートリンクは高さ1m位、広さは50mプールをひと回り小さくしたくらいの台の上に薄い氷を張っている構造物なので勢いよく尻もちをつくとドンッ!!というダンボール箱を叩いたようなアイススケートリンクらしからぬ音が響き渡ります笑。


また次回に続きます。