引きこもり「市内に8000人」 横浜市が初推計
2013.4.14 13:30 [世論調査・アンケート]
 横浜市は昨年8、9月のアンケートを基に、市内に住む15~39歳の男女のうち、少なくとも約8千人が引きこもりの状態にあると推計した結果をまとめた。市の推計は初めてで、現在の支援体制では十分に対応できない人数と判明した。放送大の宮本みち子教授(青年社会学)は「引きこもりの把握は難しい。推計でも対象者数の明示は体制構築の目安となる」と指摘。家に閉じ籠もりたい願望を持つ引きこもりの予備軍も、約5万2千人に上るとされた。

 推計は、無作為抽出した市民3千人にアンケート用紙を郵送し、返信してきた1386人の回答内容を基に実施。引きこもりや予備軍と判定された人の割合を、同じ年齢層の市民約113万6千人に当てはめた。

 各割合は東京都の「若年者自立支援調査研究」(平成19年度)とほぼ一致したが、内閣府が地方都市も含めて全国で行った「若者の意識に関する調査」(21年度)は、引きこもりの割合が横浜市の推計の2倍以上だった。