「自分の店持ちたい」夢抱き仕事に打ち込む出所者 社会復帰支援の輪広がる
2013.2.28 23:20 [westセレクト]
厨房でお好み焼きを焼く小柳さん。出所者支援の輪が広がることに「うれしい」と笑顔を見せる=大阪市北区(細田裕也撮影)
大阪市北区の「千房」曽根崎支店。3年前から同社で勤務し、お好み焼きを手際よくひっくり返す社員の小柳拓哉さん(29)は「自分の店を持つ」という目標に向け、日々研鑽(けんさん)を積んでいる。
平成19年秋、飲酒運転事故の執行猶予中に自動車盗を犯し、懲役2年4月の実刑判決を受けた。「何であんなことをしたのだろうか」。服役した山口県の刑務所で後悔と反省を繰り返す一方、「出所しても仕事にありつけるのか」と不安を抱き続けた。
千房が受刑者を対象に求人を出しているのを知ったのは21年春。刑務所内の講義室で行われた中井政嗣社長との面接で「将来、独立して店を持ちたいんです」と熱意をぶつけた。
22年2月に仮釈放となり、間もなく道頓堀支店(大阪市中央区)でパートとして働き始めた。客商売がうまくできるのか、同僚からどう思われているのか…。不安を抱えながらも、与えられた仕事にがむしゃらに打ち込んだ。やがて、勤務態度が高く評価され、刑期満了を受けて同年7月に晴れて正社員となった。
23年末に曽根崎支店へ異動。現在は経理処理なども任されるようになり、店舗運営にも主体的に関わるようになった。
「犯した罪と向き合い、出所後は真面目に人生をやり直そうと考える受刑者は少なくない」。小柳さんは、出所者の社会復帰を支える活動が広がることを期待している。
まじめに働いて来たのにやむを得ず失業した人には何もせず、犯罪者を優遇するのはどういうことか?
2013.2.28 23:20 [westセレクト]
厨房でお好み焼きを焼く小柳さん。出所者支援の輪が広がることに「うれしい」と笑顔を見せる=大阪市北区(細田裕也撮影)
大阪市北区の「千房」曽根崎支店。3年前から同社で勤務し、お好み焼きを手際よくひっくり返す社員の小柳拓哉さん(29)は「自分の店を持つ」という目標に向け、日々研鑽(けんさん)を積んでいる。
平成19年秋、飲酒運転事故の執行猶予中に自動車盗を犯し、懲役2年4月の実刑判決を受けた。「何であんなことをしたのだろうか」。服役した山口県の刑務所で後悔と反省を繰り返す一方、「出所しても仕事にありつけるのか」と不安を抱き続けた。
千房が受刑者を対象に求人を出しているのを知ったのは21年春。刑務所内の講義室で行われた中井政嗣社長との面接で「将来、独立して店を持ちたいんです」と熱意をぶつけた。
22年2月に仮釈放となり、間もなく道頓堀支店(大阪市中央区)でパートとして働き始めた。客商売がうまくできるのか、同僚からどう思われているのか…。不安を抱えながらも、与えられた仕事にがむしゃらに打ち込んだ。やがて、勤務態度が高く評価され、刑期満了を受けて同年7月に晴れて正社員となった。
23年末に曽根崎支店へ異動。現在は経理処理なども任されるようになり、店舗運営にも主体的に関わるようになった。
「犯した罪と向き合い、出所後は真面目に人生をやり直そうと考える受刑者は少なくない」。小柳さんは、出所者の社会復帰を支える活動が広がることを期待している。
まじめに働いて来たのにやむを得ず失業した人には何もせず、犯罪者を優遇するのはどういうことか?
