警部補のアリバイ調べず=夫婦の知人として聴取時―富山県警
時事通信 12月25日(火)5時14分配信
 富山市で2010年4月、不動産会社役員福田三郎さん=当時(79)=夫妻が殺害された事件で、富山県警が殺人などの容疑で逮捕した同県警警部補加野猛容疑者(54)=地方公務員法(守秘義務)違反罪で起訴=に事件直後、夫婦の知人として話を聞いた際、アリバイを確認していなかったことが25日、県警への取材で分かった。県警は当時、夫妻の暮らしぶりや交友関係を中心に聞いたという。
 加野容疑者は1976年から夫妻の自宅近くに両親らと住み、04年に夫妻が引っ越した後も転居先を訪問するなど、付き合いを続けていた。事件後の10年5月、捜査員が自宅を訪れ、夫妻について話を聞いたが、事件当日は休みだった同容疑者の行動や居場所を確認することはなかった。
 県警はアリバイを調べなかったことについて、「参考人として話を聞いていたため」としている。