<女児監禁>23歳容疑者を逮捕 自宅で父?殺害か 名古屋
毎日新聞 9月4日(火)1時5分配信

女児が監禁されたマンション=名古屋市中川区山王で2012年9月4日午前0時5分、石山絵歩撮影
 小学1年の女児(7)を自宅マンションに監禁したとして、愛知県警は3日、名古屋市中川区山王1、職業不詳、水島誠容疑者(23)を監禁の疑いで現行犯逮捕した。県警が自宅を捜索したところ、水島容疑者の父親とみられる男性の遺体が見つかり、県警は女児監禁・男性殺人事件として中川署に捜査本部を設置して捜査を始めた。

 容疑は3日午前8時ごろ、同じマンションに住む小学1年の女児を自宅に連れ込み、同日午後7時半ごろまで12時間近くにわたって監禁したとしている。女児にけがはなかった。

 県警によると、女児は同日朝、登校するため自宅を出たが、集団登校の集合場所に現れなかった。学校からの連絡を受けた母親が午前8時50分ごろ「娘が行方不明になった」と110番し、県警がマンション内や周辺を捜していた。

 午後7時半ごろ、捜査員が水島容疑者の部屋に踏み込むと、リビングで女児が椅子に座っており、同じ部屋で男性の遺体も見つかった。遺体には首を絞められ、頭を殴られたような痕があった。死後、長時間はたっていないとみられるという。水島容疑者は「父親を殺した」と話しているといい、県警は男性の身元や死因を調べるとともに、殺人容疑で捜査を進める。水島容疑者は父親と2人暮らしという。

 現場は名鉄名古屋本線山王駅から北東へ約300メートルの会社事務所や住宅などが混在する地域。【沢田勇、岡大介】