日本の近現代にとって失業というのは非常に大きな問題だったのです。今の日本においては、あまり深刻に考えられていませんが。

 今日は終戦記念日なので、日本が第二次世界大戦に突き進んでいった社会的背景を考えると、格差貧困と失業の問題が大きかったことを思い出します。五・一五事件や二・二六事件の背景には、そういった状況に対して何とかしようという気持ちもあったわけです。悪辣な軍国主義者たちの野望が国民をだましたとはかならずしも言えないのです。