http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2E0E2E6E48DE2E0E2EAE0E2E3E29180EAE2E2E2;at=ALL

1億3000万円のドリル、2000メートルの海底に脱落

海洋研究開発機構は2日、紀伊半島沖で操業中の地球深部探査船「ちきゅう」が海底掘
削用の長さ約900メートルのドリルなどを海中に落としたと発表した。水深約2000メー
トルの海底に沈んだとみられる。装備一式で総額約1億3000万円。潮の流れが予想以上
に強く、脱落を防げなかったという。予備のドリルがあるため、大地震の巣を探る南海
トラフ掘削計画自体に大幅な遅れは出ない見通し。

 海底に沈んだのはドリルと地中に埋め込むケーシングパイプという部品など。回収も
検討するが、回収費用の方が高くつく可能性もあるという。漁網を破るといった被害は
ないという。