みなさま、こんにちは。

ナリッシュです。

 

 

 

ヒールのある靴を履いて地下鉄の駅を利用する時、いつも疑問に思うことがあります。

 



「この駅のホームや通路、なんでこんなに歩きにくいんでしょう!?」

 



四角いタイルの深い溝にヒール部分がはまり、段差でヒールを傷つけることがたまにあるんです。
駅によって違いますが…。



なんでこんなに歩きにくいのだろう…、と思いながら、ヒール部分が溝にはまらないように歩こうとしておかしな歩き方になっている、ウォーキングサロン ナリッシュの小日向明日香です。




さて、『おかしな歩き方』ってどんな歩き方でしょう?
皆さんはどんな歩き方を想像しますか?



「歩き方」って、教育で習わないですものね。
何が正しくて何が間違っているか、だなんて、わからないですよね!?



では、特徴的な歩き方を挙げていきましょう。


・アヒルのように左右に体を揺らして歩く
・妊婦のように上体を後ろに反らせて歩く
・弾みながら(バウンドしながら)歩く
・がに股で歩く
・内股で歩く
・足を地面に擦りながら歩く
・ちょこちょこ小股で歩く
・下を向いて歩く
・膝を曲げずに伸ばしたまま歩く
・膝を曲げたまま歩く
・その他

 


パッと思いつくのはこんな感じでしょうか。
皆さんはどんな歩き方をしていますか?



実は、これらの歩き方には共通するポイントがあるのですが、何でしょうか?



それは…



『足トラブル』

 



これらの歩き方、何かしら足トラブルにつながる歩き方なんです。
言い換えると、『足トラブルの原因は歩行習慣』ということになるのですが…



足トラブルとは、体の土台である足元の状態に問題が起こることで「外反母趾」「巻き爪」「魚の目」「たこ」等が代表的ですかね。



足トラブルがあると、痛いし歩くのがつらいですよね!?



しかも、痛みがない足トラブルもあって…

例えば、偏平足、角質だってそうだし、足幅が横に広い、足の甲が高い、足の形や指の形がいびつな足も、足トラブルなんですよ!



・足はあなたの土台、土台がしっかりしていなければ、何をしてもすべて台無しである



足は、片方28個の骨が精密に組み合わさり、3つのアーチ構造により体を支えているんですね。
なんと、全身の骨の4分の1が、くるぶしから下の足にあるんですよ!



骨と骨の間は、「アーチ」と呼ばれるゴムバンドのように強靭なじん帯や腱で構成され、立つ、歩く、踏ん張るなど多彩な動きを可能にしているんです。



さて、足と同じ3つのアーチ構造をしていて、皆さんがよくご存じのモノと言えば…

・カメラ撮影で使われる「三脚」



これも私たちと同じく3つのアーチでバランスを取っているんですよ。
「二脚」でも、「四脚」でもなく「三脚」なんですね。



ということは、私たちの足にあるアーチってとても重要な優れた役割をしていると思いませんか?



ただ、足は多くの骨からできている構造上、関節も多くあるため、歩行習慣によりとてもアーチが崩れやすいんです。



体の土台のアーチが崩れると、足トラブルが起こり、足首から上も土台が崩れた影響を受けて骨格が歪み、全身の不調につながってしまうのです。




先日、師匠に友人の話をしたのですが、その返答に気づきを得たのでお伝えしますね。



友人は、タワーマンションの最上階に住んでいて、何年も病院に通っているのに、いっこうに体調不良が改善しなくて悩んでいるんです。



小日向:仲良くしている友人に、今度、神経細胞のシナプスをつないでみようと・・

師匠 :それもいいですけど、その前に住む場所変えないとだめですよ。

小日向:何でですか?

師匠 :タワーマンションの最上階に住んでいたら、体調いいはずないでしょう。

小日向:ああ、そうか! 体と同じなんですね!?



こんな感じで気づきをもらって帰ってきたんです。
さて、師匠とのこのやり取り、何について話しているのかわかりますか?



『体の土台(基礎)』の話なんです。



友人の体調不良の原因は、タワーマンションの最上階に住んでいるため足元が安定しないから、という師匠の回答だったのです。



タワーマンションや高層ビルって、地震のときはもちろん、風でも揺れますよね!?
毎日揺れているので体の軸が定まらないんです…。



・高層階症候群という不可解な現象が実際に存在している



人間も建物と同じである、と言ったら想像しやすいでしょうか。
人間も、足元の土台がしっかりしていないと、柱(体の軸・脊椎)がしっかり立たないんですよ。



足元の土台が不安定だと、体のバランスが崩れて、関節疾患や、負担が掛かっている部位に疲労物質が溜まるし、血液循環が悪くなって痛みが出たり、酸素や栄養素が届きにくくなるのです。



・・・ということは、足元を整えないと、姿勢を整えたり、筋トレしたり、スポーツ等、努力していることがすべて台無しになると言えませんか?



・「足」は健康を表すバロメーター、古来の養生の要は「足」だった




そして、父が入院していた病院のお医者さまに聞いた話ですが…



人間が亡くなる直前、体のある部位に変化が表れるそうです。
お医者さまは、その患者に変化が表れたら、もうすぐ亡くなるだろうと判断するそうです。

さて、それはどこを見ると思いますか?



答えは『足』。



足裏の状態を見て、その患者は寿命がきたと判断するそうです。
医学の進歩が著しい現代であっても、最終的には古来の原始的な判断材料が用いられているんですね。



足って、奥が深いでしょう!?



・賢く生きる人の健康法は、いたってシンプルである



私たちは、立つだけではないから、姿勢だけを整えてもダメだと思いませんか?


キレイな姿勢のままスーッと格好よく歩けたら楽しいですしね!
足の使い方で酵素やホルモンがたくさん分泌されて、歩くだけなのに見た目や体が若返るのは、一石二鳥で嬉しいですもの。



そう、足、姿勢、歩き方のセットで、体全体が連動して一本の線(軸)になるのです。
そうすると、不思議なことに、良いサイクルができるんですよ!



例えば、痛みを改善するために姿勢や歩き方を見直したのに、自分のキレイな立ち居振る舞いに満足して毎日が楽しくなって、それがよい印象となって仕事の幅が拡がったり、出会いに恵まれたり、ということが起こるし…



心がおおらかになると他人のことが気にならなくなり、喧嘩や嫉妬がなくなるし、いつもゆったりした気分でいられるんですよね。



・体も見た目も老けないコツはプチリセットにある



長く生きていると、歩き方にも「クセ」が出てくるのは当たり前。
それが痛みや歪みとして定着していたら…



毎日の姿勢や歩き方を少しだけ正してみたり…

少し変えるだけだとしても、勇気がいりますもの。
急にすべてを変えなくていいんですよ!



今更変えるのも…、と躊躇しちゃうかもしれないけれど、今までの自分を大切にしつつ、より良くなるんだったらちょっとだけ取り入れてみようかな…、と新しい自分への挑戦してみるとか。

何歳からでも体は応えてくれますよ。



「足」についてもっと知りたい方は...