クールビズは本来、服装を指す言葉ではないが、室温28度で夏を乗り切るには、必然的にネクタイなし、上着なしという服装をすることになり、この軽装が官公庁、民間企業に広がった。そして一般的には、ノーネクタイ、ノー上着のスタイルが「クールビズ」を指すと理解されるようになった。
「廃止」の陳情も
クールビズ期間の6月の第3日曜日は父の日で、プレゼント用などで、「一番売れる日」(山田事務局長)だった。ネクタイ製造業界は大きな打撃を受けるようになった,エルメススカーフ。
生産減に苦悩したネクタイ業界は、政権が、クールビズを始めた自民党から民主党に移った後の平成22年1月、当時の小沢鋭仁環境相に、「クールビズの廃止」を陳情したことがある。
日本ネクタイ組合連合会と東京ネクタイ協同組合が連名で行った陳情で、「クールビズ運動は、ノーネクタイ運動と同一視され、ネクタイを外せばCO2(二酸化炭素)削減に寄与しているかのように考え、行き過ぎたキャンペーン」と批判した。さらに「ネクタイを外しただけのだらしない格好は国際社会の中でみうけられません」とし、「日本の文化を支えてきた絹織物業界の復興に全面的なご協力をお願いする」とつづっている。
東京ネクタイ協同組合によると、環境相から「検討する」との回答があったが、その後も「クールビズ」は行われている。
ネクタイ売れ続ける百貨店の戦略…環境省も「不本意」、担当者も締めず
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