沢山の映画を観てくると大体のあらすじとアートワークで作品の良し悪しが何となく分かって来ます。本作は視力を失った元女性警官が連続殺人事件に挑むという話。そして主演の吉岡里帆さんの顔をババーンとフィーチャーしたシンプルなポスターに誰にも忖度する事ない娯楽作品への心意気を感じて、これは当たりかもと劇場に足を運びました。
本作は韓国映画のリメイクですがオリジナルは観ていません。
ヒロイン側と犯人側にそれぞれ切り札があります。
ヒロインは盲目であるが警官としての捜査能力と危機管理能力があり、犯人は目撃者の素性を知っている。映画はそれぞれが切り札を使ってサスペンスを盛り上げます。
映画の中盤までは2時間サスペンスと変わらない展開。しかし、犯人の異常性が明確になるにつれて緊迫して来ます。
ついにヒロインに対して犯人が襲撃して来ます。ヒロインは盲導犬とスマホ、バリアフリーアイテムを活用して犯人の追跡をかわしますが犯人に次々と先手を取られます。
一連の攻防シーンはワクワクさせてくれます。ラストはヒロインと犯人の対決。ヒロインは視覚障がいを逆に強みとして犯人と戦います。ヒロインは事故で視力と共に高校生の弟を亡くしていて、これがトラウマとして彼女を苦しめ続けています。弟の分身のような目撃者の少年も犯人に刺されます。犯人を逮捕する事は、彼女にとって人間としての復権であり、トラウマを克服する二重の意味がある事が分かって来ます。
ここまで積み上げて来た伏線の数々が十二分に発揮されています。
決着の付け方も感動的でした。
多少のグロには耐性のある、サスペンスやミステリー好きの人なら強くオススメの良作です。
