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としやのブログ

徳島県在住の看護師です。

イオンシネマで鑑賞。


バットマンの人気悪役ジョーカーがいかにして極悪なvillanに成って行ったかを描く。
観る人を選ぶ劇薬映画と呼ばれるだけあって、全編から負のエネルギーが伝わってくる傑作でした。

脳に障害を持ち周囲の様子に関係なく大声で笑ってしまうという症状(トゥレット症候群と言うらしい)に苦しむ青年アーサーは、それでも一流のコメディアンを目指して派遣ピエロの仕事に就いて母親と二人暮らしをしていました。舞台となるゴッサムシティは不況に暴力、公共サービスの停止と最悪で、アーサーには生きづらい状況でした。失業、福祉の打ち切りで精神病薬が貰えなくなり、観客の前でギャグを披露したら凍りつかれてしまう。ありとあらゆる不幸がアーサーを襲い、ついに彼は拳銃を手にします。
 アーサーは恐ろしく笑えない芸人として、尊敬する一流司会者にTVで紹介されます。
司会者は彼の障害から来る奇行をネタにして面白おかしく取り上げます。人としてアウトな行為ですがこの街ではOKみたいです。
他人が自分と一緒になって笑ってくれないのなら笑ってくれるように世界を作り変えてやるぜと彼はついにジョーカーとして覚醒してしまいます。

 私は医療の現場で勤務していますが、アーサーへの世間の追い詰め方が半端でなく出来過ぎで、さすがにあざと過ぎるかなと思える箇所もありました。しかし、本作は心の病や障害を持つ方に社会はどう映っているのかを観客に体感させるという意味で物凄く良くできた作品です。

 アーサーが唯一、他人と笑いを共有できた場が映画館で、映画のチャップリンを見ながら他人の目を気にせず無心に笑う彼の姿に人間らしさを感じました。しかしこの後、彼を絶望の底に叩き落す事が起こるという、本当に底意地の悪い良くできた映画だと思います。


この作品では人間を善と悪の境界で常に翻弄させるジョーカーが登場します。



JOKERに多大な影響を与えた作品。