エピソードⅨ.ついにシリーズ完結。エピソードⅠからのスカイウォーカー家のストーリーの(一応の)締めくくり。
ネタばれを避けて語るので大まかな印象と個人的な感想に終始してしまいますが。
エピソードⅦで大々的に広げた大風呂敷は一応手堅く締めてはいますが、まとめることに終始し全体的にこじんまりとした印象。結局今回の3部作はオリジナル(エピソードⅣ~Ⅵ)の番外編ないしは蛇足であったことを証明してしまいました。こういう続きなら別にいらないかも・・・という身もふたもない意見も出てきそうですが。
ライバルのマーベルCUの映画がどれも高水準だった事も逆風となってしまいました。
「アべンジャーズ エンドゲーム」ほどの達成感、高揚感は本作にはありませんでした。しかしスターウォーズ、創業40年の老舗の良さはあるんですがね。
開巻。例のテロップで思わず吹き出してコケそうになりました。
「これって思いっきりオリジナル3部作の蛇足やんか。」と。(何かは現物を観てください。)
それから30分くらいはA地点へ行って情報収集、B地点でアイテムゲット.....という展開が続き退屈この上なく。(これは失敗作かも?)と危惧しましたが、レイとカイロレンがスターデストロイヤー内で対峙する場面から、SF冒険活劇をじっくりと語る方向へとシフトしてきまして、この辺からは徐々に面白くなって来ました。
最終決戦も大艦隊を戦闘機で一気に撃滅させるという、ミッドウェイ海戦を宇宙に持ってきたような戦法で、これに主人公の戦いが交互に映し出されるという盛り上がり。しかし、スターウォーズにしては割とあっさりな展開でした。
どうにもまとまりそうにない話を突貫工事で1本の映画にした印象が強いです。
エピローグではルーク・スカイウォーカーの生家と有名な地平線に沈む2つの夕陽が登場します。エピソードⅣでは少年時代のルークが2つの夕陽を見つめながら、自分の将来(宇宙飛行士か?農夫か?)に思いをはせるのでした。ガキだった自分も当時このシーンを見ながら(僕も宇宙ヒーローになって美人のお姫様を救い出したいニャー。)などと馬鹿な妄想にふけっていたのでしたが、年齢を重ねるごとにこのシーンを見るたびに自分は思いにふける所から全然成長も変化もしていないなぁと愕然としていたのでした。スターウォーズによって映画館で最新技術のSF映画や娯楽作品を観る楽しみを教わって映画館に通い続けた自分にとって、シリーズは終わってしまったけれど、映画から「映画はおしまい。これからは君が映画館を出て2つの夕陽の彼方を自分の力で目指すんだよ。」と後押しされたような前向きな気持ちに浸ることができました。
色々な欠点はあってもファンが求めるツボは外さず前向きに終わらせた製作陣は見事だったと思います。