「(ソーシャルゲームの)成長率はただのオンラインゲームより成長率は高い」。
ゴールドバーグ氏はこう言い切った。
同氏がZyngaに入社した 2008年12月のデイリーユーザーは400万人だったが、
09年4月には600万人、10年5月には5600万にまで増えたという。
規模を生かして、オフラインの提携による事業も進めている。
「10日ほど前にローンチしたばかりだが、全米の1万4000店のセブン-イレブンと
プライベートブランド商品で、ソーシャルゲームとコラボレーションしている。
期待はしていたが、飲料や食品などの売れ行きは、これまでセブン-イレブンが
映画やDVDとコラボレーションした時よりも効果が大きいようだ。
ゲームカードの売り上げも上がった」。
「最後に指摘しておきたいのは、われわれには、何かしら社会に貢献したい
という思いがある、ということ。
起業家支援に加え、Zinga.orgという非営利の活動にも注力している。
最初に行ったチャリティー活動はハイチの地震の際の募金。
バーチャルグッズをつくり、150万ドルを集めることができた。
募金額としてはもっとも早いスパンで集めた例だ」。
ゲームを作るだけでなく、「ゲームを通じて世界を、人々をつないで
いくのが目的だ」と企業姿勢を強調していた。
EAのセゲルストラレ氏は「いずれ、ソーシャルゲームという言葉は
語られなくなる」との衝撃的な見方を披露した。
その真意は「2~3年ですべてのゲームがソーシャルになる」
ということだ。
同氏は長年、SNSにかかわり、2007年にPlayfishを共同創業。
その後、昨年11月にゲーム大手の EAに買収された自らのキャリアが
そう言わせるのだろうか。
「ソーシャルゲームは、進化のスピードが既存のゲームより速い。
ユーザーとのインタラクションを通じて、イノベーションが進む」と説明する。
「ゲームの価値はライフタイムバリューで決まる。ゲーム開発会社と
ユーザーとの長期的な関係性が重要になる」と指摘した。