「温泉でゆっくりしたい。でも、アトピーの肌に合わなくて、入ったあとにヒリヒリしたらどうしよう……」

そんな不安があると、せっかく箱根へ行くなら景色や食事だけではなく、温泉の泉質まできちんと見て宿を選びたいですよね。

結論からいうと、箱根でアトピー性皮膚炎との関係を考えて温泉を選ぶなら、まず注目したいのは硫黄泉と酸性泉です。環境省が示す「泉質別適応症」では、硫黄泉・酸性泉の浴用適応症にアトピー性皮膚炎が挙げられています。

ただし、ここで大切なのは「適応症に書かれている=誰でも入れば治る」という意味ではないこと。特に酸性泉や硫黄泉は、人によっては刺激を感じることがあります。肌の状態が不安定な日は無理に入らず、入浴する場合も短時間から試すのが安心です。

先に結論だけ知りたい方へ

泉質を最優先するなら → 仙石原温泉 仙郷楼

白濁の湯+ホテルの快適さも欲しいなら → 強羅温泉 ホテルマロウド箱根

硫黄泉と芦ノ湖の景色を両方楽しみたいなら → 箱根ホテル

刺激が心配で、湯を選び分けたいなら → 仙石原 ススキの原一の湯

箱根湯本駅近くで小さな湯宿を選ぶなら → ままね湯 ますとみ旅館

硫黄の香りが苦手で貸切風呂も重視するなら → 箱根湯本温泉 喜仙荘

この記事では、楽天トラベルに掲載されている箱根の宿に絞り、泉質・刺激の感じやすさ・お風呂の入り方・宿としての過ごしやすさまで含めて比較します。

「アトピーに効く温泉」を探すときに最初に知っておきたいこと

温泉選びで一番もったいないのは、「アトピーに良いと書いてあったから」という理由だけで刺激の強い湯に長時間入り、かえって肌がつらくなってしまうことです。

箱根はエリアによって泉質が大きく違います。だからこそ、自分の肌の状態と泉質をセットで考えることが重要です。

泉質 知っておきたい特徴 肌が敏感な人の考え方
硫黄泉 環境省の泉質別適応症にアトピー性皮膚炎が含まれる泉質。箱根では白濁した湯も多い。 刺激を感じる場合があるため、最初は短時間。違和感があれば真湯で流して上がる。
酸性泉 こちらも泉質別適応症にアトピー性皮膚炎が含まれる。 掻き傷や炎症があるとしみることがある。無理に我慢しない。
塩化物泉 塩分が皮膚表面に残りやすく、保温・保湿感を得やすいとされる。泉質別適応症には皮膚乾燥症がある。 乾燥が気になる人の候補。傷があると塩分がしみることもある。
硫酸塩泉 泉質別適応症には皮膚乾燥症などが挙げられる。 酸性泉などと複合している場合は、泉質名全体を確認したい。
単純温泉 溶存成分量が比較的少なく、一般に刺激が穏やかとされる。 強い酸性・硫黄泉が不安なときの選択肢。熱すぎる湯や長湯は避ける。

大事なポイント
「アトピーに効く」と検索すると硫黄泉・酸性泉に目が向きますが、肌のバリア機能が落ちているときほど刺激を感じやすくなります。泉質の適応症だけでなく、今の肌の状態、湯温、入浴時間、入浴後の保湿まで含めて考えるのが失敗しにくい選び方です。

箱根でアトピーを考えて選びたい温泉宿6選

ここからは、「泉質だけ」ではなく、実際に泊まったときの満足度まで想像しやすいように紹介します。

宿 温泉の特徴 こんな人に
仙石原温泉 仙郷楼 白濁の酸性硫酸塩泉・掛け流し 泉質を最優先したい
強羅温泉 ホテルマロウド箱根 酸性・塩化物泉・硫酸塩泉、白濁の大涌谷温泉 温泉も食事もホテルの快適さも欲しい
箱根ホテル 単純硫黄泉 硫黄泉と芦ノ湖の絶景を楽しみたい
仙石原 ススキの原一の湯 大涌谷温泉の露天+アルカリ性単純温泉の内湯 肌の様子で湯を選び分けたい
箱根湯本温泉 ままね湯 ますとみ旅館 アルカリ単純泉、楽天トラベルの効能欄に「アトピー・湿疹」 小規模宿・駅近・湯そのものを重視
箱根湯本温泉 喜仙荘 ナトリウム塩化物泉・貸切露天あり 硫黄の香りが苦手、貸切で入りたい

1.仙石原温泉 仙郷楼|白濁の酸性硫酸塩泉を、温泉旅館らしい時間と一緒に

「せっかく箱根へ行くなら、泉質に妥協したくない」。そんな人が最初に見ておきたいのが仙郷楼です。

大涌谷から引いた白く濁った酸性硫酸塩泉を、完全放流方式で楽しめる老舗旅館。大浴場、露天風呂、貸切露天風呂に加え、露天風呂付き客室でも同じ温泉を楽しめる客室があります。

酸性泉は、環境省の泉質別適応症でアトピー性皮膚炎が挙げられている泉質です。その意味で、「箱根でアトピーと泉質の関係をきちんと見て選びたい」という目的に非常に合いやすい宿です。

仙郷楼のここが魅力

  • 大涌谷由来の白濁した酸性硫酸塩泉
  • 大浴場・露天風呂・貸切露天風呂と入浴スタイルを選びやすい
  • 露天風呂付き客室を選べば、人目を気にせず自分のペースで入りやすい
  • 温泉だけでなく、懐石料理や日本庭園も含めて「箱根の旅館に来た」という満足感を得やすい

肌が敏感な人が特に意識したいのは、最初から長湯をしないこと。酸性の湯は、肌の状態によってはピリッと感じることがあります。掻き壊しがある日や炎症が目立つ日は無理をせず、入るなら短時間で様子を見ましょう。

「大浴場で周りを気にしながら急いで入るより、自分のタイミングで入りたい」という人は、露天風呂付き客室を選ぶ価値が高い宿です。肌に違和感が出たらすぐ上がれる、自分の保湿用品を近くに置いておける、という安心感は、肌が敏感な旅行では想像以上に大きいです。

こんな人に向いています
泉質を最優先したい人/白濁した箱根らしい温泉に入りたい人/記念日旅行で宿の格も重視したい人/貸切風呂や露天風呂付き客室を検討したい人

予約するならここを比較
温泉を自分のペースで楽しみたいなら、通常客室だけでなく露天風呂付き客室も確認してみてください。大浴場へ移動する回数を減らせるため、入浴後すぐ部屋で保湿して休みたい人にも相性がいいです。食事まで宿で完結させたいなら、夕朝食付きプランを先に比較すると、湯上がりに外へ出る負担も減らせます。

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2.強羅温泉 ホテルマロウド箱根|白濁の大涌谷温泉と美食フレンチを一度に

温泉を重視したい。でも、昔ながらの旅館よりベッドで休めるホテルの気軽さや、洋食の楽しみも欲しい。そんな人に非常に選びやすいのがホテルマロウド箱根です。

楽天トラベルの温泉情報では、泉質は酸性・塩化物泉・カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉。大涌谷から引いた白濁の湯を楽しめます。

酸性泉はアトピー性皮膚炎が泉質別適応症に挙げられている一方、刺激を感じる人もいます。そこでこの宿では、「白濁の湯に入りたいから長く浸かる」のではなく、短く入って、部屋でしっかり休むという過ごし方がおすすめです。

ホテルマロウド箱根のここが魅力

  • 白濁した大涌谷温泉を楽しめる
  • 強羅の自然の中で、ホテルらしい落ち着いた滞在ができる
  • 夕食はフレンチのフルコースを選べるプランがあり、温泉旅行の特別感を作りやすい
  • 強羅駅・早雲山駅との送迎が案内されており、移動の負担を抑えやすい

肌が敏感な人にとって、旅行中の「疲れ」は意外と大敵です。観光を詰め込みすぎず、早めにチェックインして、短い入浴→休憩→食事という流れにすると、気持ちにも余裕が生まれます。

白濁の温泉とフレンチという組み合わせは、家族旅行だけでなくカップルや夫婦の旅行にも相性がよく、「肌のことを考えて選んだ宿なのに、旅行としてもちゃんと贅沢」と思いやすいのが魅力です。

こんな人に向いています
酸性泉を候補にしたい人/旅館よりホテル派の人/白濁温泉と食事の両方を楽しみたい人/強羅エリアを拠点に観光したい人

予約するならここを比較
楽天トラベルでは、白濁の温泉に加えてフレンチのフルコース付きプランが用意されています。肌のことを考えて早めに宿へ入り、温泉・休憩・夕食を館内で完結させたいなら1泊2食付きが便利。記念日なら、通常プランと記念日向けプランの内容差も確認すると「温泉旅行+特別な食事」という満足感を作りやすいです。

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3.箱根ホテル|単純硫黄泉と芦ノ湖のレイクビューで、温泉以外の満足感も大きい

「肌のことは気になる。でも旅行なのだから、部屋に入った瞬間に気分が上がる景色も欲しい」。そんな人に魅力的なのが芦ノ湖畔の箱根ホテルです。

楽天トラベルでは泉質が単純硫黄泉と案内されています。硫黄泉は、環境省の泉質別適応症でアトピー性皮膚炎が挙げられている泉質です。

さらに大きな魅力が、客室からの眺め。楽天トラベルでは全室レイクビューと案内され、客室タイプによっては芦ノ湖だけでなく富士山の景色も期待できます。

箱根ホテルのここが魅力

  • 単純硫黄泉を楽しめる
  • 湖や山を眺められる浴場がある
  • 客室はレイクビューで、部屋に戻ってからも旅行気分が続く
  • 「温泉だけが目的」にならず、景色・部屋・食事を含めて満足しやすい

アトピーがあると、旅行先でも「肌が悪化しないか」が頭から離れず、楽しみ切れないことがあります。だからこそ、温泉以外にも楽しみがある宿を選んでおくのは大切です。

もし温泉がその日の肌に合わなければ、無理に何度も入らなくてもいい。部屋から芦ノ湖を眺め、ゆっくり食事をし、静かな時間を過ごす。「温泉に何回入れたか」だけで旅行の価値が決まらない宿は、肌の調子が読みにくい人ほど安心感があります。

こんな人に向いています
硫黄泉を選びたい人/芦ノ湖の景色を重視したい人/旅館よりリゾートホテルが好きな人/温泉以外の満足度も大切にしたい人

予約するならここを比較
景色を重視するなら、最安プランだけで決めず芦ノ湖を正面に望める客室やバルコニー付き客室も見比べてみてください。部屋で過ごす時間そのものが旅の目的になるので、温泉を短時間で切り上げた日でも満足度を保ちやすくなります。カップル・夫婦旅行なら、夕食付きプランも一緒に比較すると移動を減らせます。

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4.仙石原 ススキの原一の湯|露天と内湯を選び分けたい人に便利

「硫黄系の温泉には興味があるけれど、肌に合わなかったら逃げ場がないのは不安」。そんな人に注目したいのが、ススキの原一の湯です。

楽天トラベルの宿泊プラン案内では、本館の大浴場に大涌谷温泉の露天風呂と、アルカリ性単純温泉の内風呂という2種類が用意されています。

この「選べる」ということ自体が、肌が敏感な旅行では大きな価値になります。

ススキの原一の湯のここが魅力

  • 露天風呂と内湯で異なるタイプの温泉を楽しめる
  • 楽天トラベルでは全室露天風呂付き客室として案内されている
  • 食事付きプランでは夕食やドリンクサービスなど、滞在そのものを楽しみやすい
  • 仙石原の観光と組み合わせやすい

肌の状態が良ければ露天風呂、今日は刺激を避けたいと感じれば内湯というように、その場で自分の感覚に合わせやすいのがポイントです。

なお、温泉の色や香りだけで「アトピー向け」と判断するのはおすすめしません。温泉は同じ施設でも浴槽によって源泉や泉質表示が異なることがあります。予約時と現地の掲示で確認し、入った瞬間に強い刺激があれば我慢しないことが大切です。

こんな人に向いています
ひとつの泉質だけに決め切るのが不安な人/客室露天風呂のある宿を選びたい人/家族旅行やカップル旅行で気兼ねなく過ごしたい人/仙石原観光も楽しみたい人

予約するならここを比較
楽天トラベルでは食事付き、朝食付き、素泊まりなど複数タイプのプランが見つかります。夕方以降に外食先を探す負担を減らしたいなら夕朝食付きが楽。食事内容を楽しみたい人は、通常の食事プランだけでなく舟盛などが付くプランも比較すると、宿で過ごす時間の満足度を上げやすいです。

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5.箱根湯本温泉 ままね湯 ますとみ旅館|小さな宿で自家源泉をじっくり楽しみたい

大規模ホテルより、静かな小宿で温泉を目的に過ごしたい人には、ますとみ旅館が候補になります。

楽天トラベルでは泉質がアルカリ単純泉、効能欄に「アトピー・湿疹」と記載されています。総客室数は9室と案内されており、箱根湯本駅から徒歩圏という立地も魅力です。

ここで覚えておきたいのは、環境省の一般的な泉質別適応症では、単純温泉そのものにアトピー性皮膚炎が挙げられているわけではないこと。したがって、この記事では「単純温泉だからアトピーに効く」とは考えず、楽天トラベル上の施設情報と、自家源泉を楽しめる宿としての特徴を分けて見ています。

ますとみ旅館のここが魅力

  • アルカリ単純泉の自家源泉
  • 楽天トラベルの温泉効能欄に「アトピー・湿疹」と記載
  • 内湯は長い時間帯で利用でき、混雑を避けて入りやすい
  • 客室数が少なく、大型ホテルとは違う落ち着きがある
  • 箱根湯本駅から徒歩圏で、車がなくても選びやすい

「いかにも効きそうな刺激のある湯」より、「まずは穏やかな感覚の湯を短く試したい」という人に検討しやすい宿です。

小さな宿は、豪華な館内施設を巡る楽しみよりも、温泉、食事、部屋で休むというシンプルな過ごし方が中心。肌の調子が気になるときには、むしろそのシンプルさが心地よく感じられることがあります。

こんな人に向いています
箱根湯本で温泉重視の小宿を探している人/大浴場の混雑が苦手な人/観光を詰め込みすぎず静かに過ごしたい人/駅からの移動負担を抑えたい人

予約するならここを比較
温泉を目的にのんびり過ごすなら、食事のために再び外出しなくて済む夕朝食付きプランをまず確認。客室数の少ない宿なので、日程が決まっている場合は希望日の部屋があるか早めに見ておくと予定を組みやすいです。

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6.箱根湯本温泉 喜仙荘|硫黄の香りが苦手な人にも検討しやすい無色透明の湯

「硫黄泉や酸性泉が候補なのは分かった。でも、独特の香りや刺激がどうしても不安」という人には、別の軸で喜仙荘を見てみる価値があります。

喜仙荘の泉質はナトリウム塩化物泉。公式案内ではpH8.8のアルカリ性、無色透明の湯とされ、楽天トラベルでは大浴場・露天風呂・家族風呂・天然温泉が案内されています。

塩化物泉は、環境省の泉質別適応症では皮膚乾燥症が挙げられる泉質です。一方で、アトピー性皮膚炎そのものが泉質別適応症に挙げられているのは酸性泉・硫黄泉です。

つまり喜仙荘は、「アトピーへの泉質別適応症を最優先して選ぶ宿」ではなく、「刺激や硫黄の香りが不安で、別タイプの温泉を選びたい人」の候補として考えるのが自然です。

喜仙荘のここが魅力

  • 無色透明のナトリウム塩化物泉
  • 箱根湯本駅から徒歩圏で移動しやすい
  • 貸切露天風呂があり、人目を気にせず入りやすい
  • 客室数が少なく、落ち着いた旅館時間を過ごしやすい

貸切風呂は、肌の赤みや掻き跡を人に見られたくないと感じる人にとって、単なる贅沢以上の価値があります。周囲を気にせず、熱ければすぐ出る、短時間で切り上げる、といった調整もしやすくなります。

こんな人に向いています
硫黄の香りが苦手な人/貸切風呂を使いたい人/箱根湯本駅に近い宿がいい人/温泉だけでなく和食や小旅館の雰囲気も楽しみたい人

予約するならここを比較
楽天トラベルのプランでは、食事付きプランや貸切露天風呂の利用条件が案内されていることがあります。人目を気にせず入浴したいなら、貸切露天風呂を利用できるプランか、利用回数・時間がどうなっているかまで確認して選ぶと安心です。

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迷ったときは「何を一番大切にしたいか」で決める

6軒を見てもまだ迷うなら、次のように決めると選びやすくなります。

最優先したいこと 候補
アトピー性皮膚炎が泉質別適応症に含まれる「酸性泉」を軸にしたい 仙郷楼、ホテルマロウド箱根
アトピー性皮膚炎が泉質別適応症に含まれる「硫黄泉」を軸にしたい 箱根ホテル
湯の種類を選び分けられる安心感が欲しい ススキの原一の湯
楽天トラベルの効能欄に「アトピー・湿疹」とある小宿を選びたい ますとみ旅館
刺激のある酸性・硫黄泉以外も検討したい 喜仙荘
温泉と同じくらい景色・記念日感も重視したい 箱根ホテル、仙郷楼、ホテルマロウド箱根

アトピーの肌で温泉に入るとき、旅行中に失敗しにくい入り方

温泉旅行では、「せっかく来たから何度も入りたい」と思いがちです。でも肌が敏感なときは、回数よりも入浴後まで気持ちよく過ごせることを優先した方が、旅全体の満足度は高くなります。

最初の1回は短時間から

いきなり長く浸からず、まずは数分から。特に酸性泉や硫黄泉は、肌の状態によって刺激を感じることがあります。「せっかくの温泉だから」と我慢する必要はありません。

熱い湯を我慢しない

熱い湯に長く入ると、入浴後に乾燥やかゆみを感じる人もいます。自分が心地よいと感じる温度を優先し、のぼせる前に上がりましょう。

酸性泉・硫黄泉で刺激を感じたら真湯で流す

箱根の温泉案内でも、酸性泉や硫黄泉は入浴後に真湯で流すと安心とされています。温泉成分を肌に残すことにこだわるより、ヒリつきや違和感があるなら洗い流す方を優先しましょう。

タオルでこすらず、水分を押さえる

上がったあとはゴシゴシこすらず、タオルを肌にそっと当てるように水分を取ります。

いつも使っている保湿剤を持って行く

旅行だからといって、普段使っていないスキンケア用品をいきなり試す必要はありません。日本皮膚科学会でも、アトピー性皮膚炎では入浴・シャワーによる清潔保持と保湿を含むスキンケアが大切とされています。普段の保湿剤や、医師から処方されている外用薬がある人は忘れずに持参しましょう。

こんな日は無理に温泉へ入らない選択も
強い赤み、ジュクジュクした部分、出血、広い範囲の掻き壊しなどがあるときは、温泉が刺激になることがあります。症状が強いときや治療中で入浴に不安があるときは、主治医に相談してください。

実は「貸切風呂・客室風呂」がある宿は、肌が気になる旅行と相性がいい

アトピーがある人にとって、大浴場で気になるのは泉質だけではありません。

肌の赤みや掻き跡が気になったり、保湿剤をすぐ使いたかったり、熱くなったら人に合わせずすぐ出たかったり。こうした小さなストレスが重なると、旅行なのに疲れてしまいます。

その点、貸切風呂や露天風呂付き客室なら、自分のペースを守りやすいのが大きなメリットです。

  • 人目を気にせず入れる
  • 入浴時間を短く切り上げやすい
  • 自分の保湿剤や着替えをすぐ使える
  • 家族やパートナーに肌の状態を見てもらいながら無理なく入れる
  • 混雑時間を避けやすい

「露天風呂付き客室は贅沢かな」と迷うこともありますが、肌への不安がある旅行では、プライバシーと自分のペースを買うという意味でも価値があります。

素泊まりより「1泊2食」を先に比較したい理由

箱根は宿の場所によって、夜に歩いて行ける飲食店が多くありません。肌が敏感な旅行では、温泉に入ったあとに服を着直して外へ出て、食事を探し、また戻ってくるだけでも負担になります。

そのため、予算が許すなら最初に1泊2食付きプランを見て、それから素泊まりとの差額を比較するのがおすすめです。

  • 湯上がりに外出せず、そのまま休める
  • 夕食時間を基準に入浴と保湿の予定を組みやすい
  • 宿で過ごす時間が長くなり、客室や景色の価値を感じやすい
  • 記念日旅行では食事込みの方が「旅に来た満足感」を作りやすい

特に、仙郷楼のような旅館、ホテルマロウド箱根のフレンチ、箱根ホテルのレイクビュー滞在は、食事まで含めて選ぶと「温泉だけではない価値」が大きくなります。

一方、到着が遅い、観光先で食事を済ませたい、予算を抑えたいという場合は、朝食付きや素泊まりも合理的です。一番安いプランを反射的に選ぶのではなく、外食の移動まで含めた総額と楽さで比較すると後悔しにくくなります。

露天風呂付き客室は「贅沢」だけではなく、肌への不安を減らす選択肢

露天風呂付き客室は通常客室より料金が上がることがあります。それでも、アトピーの肌が気になる旅行では、価格差以上の価値を感じる人がいます。

大浴場まで何度も移動しなくていい。入浴後すぐに自分の保湿剤を使える。赤みが気になる日も人目を気にしなくていい。温度や入浴時間を周囲に合わせなくていい。

もちろん客室風呂が必ず自分の肌に合うとは限りませんし、客室によって温泉の供給方法が異なる場合もあります。だから予約画面では、「露天風呂付き」と「温泉露天風呂付き」が同じ意味とは限らない点にも注意してください。

今回の中では、仙郷楼は露天風呂付き客室で同じ温泉を楽しめる客室が案内され、ススキの原一の湯は楽天トラベルで全室露天風呂付き客室と案内されています。プライベートな入浴時間を重視する人は、通常客室との価格差を一度見比べる価値があります。

アトピーが気になる人向け、箱根1泊2日の過ごし方

温泉を「たくさん入るイベント」にせず、体と肌を休ませる時間の一部にすると、旅がぐっと楽になります。

15:00ごろ 早めにチェックイン
到着後すぐ観光へ出直さず、まず部屋で休憩。汗をかいているなら水分補給をして落ち着きます。

16:00ごろ 最初の入浴は短く
かけ湯をして、最初は短時間。酸性泉・硫黄泉は特に「気持ちいいからもう少し」より、違和感がないうちに上がるくらいでも十分です。

入浴後 水分補給と保湿
タオルで押さえるように水分を取り、いつもの保湿剤を使用。部屋でゆっくり休みます。

夕食 旅の満足は温泉以外でも作る
温泉の回数にこだわらず、食事をゆっくり楽しみます。

夜 肌の状態を見て判断
違和感がなければ短い2回目の入浴も選択肢。赤みやかゆみが出ているなら、無理に入らず部屋で休みます。

翌朝 「朝風呂しなきゃ」は不要
肌が落ち着いていれば短く入浴。乾燥や刺激が気になるならシャワーだけ、または入浴しないという選択でも大丈夫です。

この過ごし方なら、「温泉に来たのに入れなかったら損」という気持ちが薄れます。景色、食事、部屋、睡眠まで含めて温泉旅行です。

予約前に確認しておくと安心な5項目

  1. 実際に入る浴槽の泉質
    同じ宿でも大浴場・露天風呂・客室風呂で源泉が違うことがあります。
  2. 加水・加温・循環・掛け流しの表示
    「源泉100%」などの言葉だけで良し悪しを決めず、自分が入りたい浴槽の利用方法を確認します。
  3. 貸切風呂・客室風呂の有無と利用条件
    予約制・有料・利用時間などが宿によって異なります。
  4. 食事のアレルギー対応
    食物アレルギーがある場合、温泉の泉質とは別に必ず宿へ確認しましょう。完全対応が難しい宿もあります。
  5. キャンセル条件
    肌の状態は直前に変わることがあります。予約前にキャンセル料が発生する時期を確認しておくと安心です。

よくある質問

Q.箱根で「アトピーに効く」とされる泉質は何ですか?

A.環境省の泉質別適応症では、酸性泉と硫黄泉の浴用適応症にアトピー性皮膚炎が挙げられています。ただし、温泉は医療の代わりではなく、肌質や症状によって刺激になることもあります。

Q.白く濁っている温泉ならアトピー向きですか?

A.色だけでは判断できません。白濁していても泉質や成分はさまざまです。必ず「硫黄泉」「酸性泉」「硫酸塩泉」など、浴場に掲示されている泉質を確認しましょう。

Q.硫黄泉と酸性泉なら、どちらを選ぶべきですか?

A.一概にどちらが上とはいえません。どちらも泉質別適応症にアトピー性皮膚炎がありますが、刺激の感じ方は人によります。掻き傷がある、炎症が強い、普段からお湯がしみる場合は特に慎重に考えてください。

Q.温泉から上がったあと、シャワーで流してもいいですか?

A.はい。特に酸性泉・硫黄泉は、肌が弱い人は真湯で流すと安心と案内されています。成分を残すことより、刺激を感じないことを優先しましょう。

Q.子どものアトピーでも温泉に入れますか?

A.症状の程度や年齢によって判断が変わります。熱い湯や長湯を避け、炎症が強いときは無理をしないことが大切です。治療中で判断に迷う場合は、かかりつけ医に確認してください。

Q.温泉旅行に持って行った方がいいものは?

A.普段使っている保湿剤、処方されている外用薬、肌触りの良い下着や寝間着があると安心です。旅行先で新しい化粧品やボディケア用品を一気に試すより、普段使い慣れているものを持参する方が無難です。

Q.結局、最初に見るならどの宿がいいですか?

A.泉質を最優先するなら仙郷楼、酸性泉とホテルの快適さを両立したいならホテルマロウド箱根、硫黄泉と芦ノ湖の景色を楽しみたいなら箱根ホテルが比較しやすいです。刺激への不安が大きいなら、複数の湯を選び分けられるススキの原一の湯や、別タイプの泉質を持つ箱根湯本の宿も候補にしてください。

箱根の温泉は「効きそう」で選ぶより、自分の肌と旅行の楽しみ方に合わせて選ぶ

箱根には、白濁した大涌谷の湯、硫黄泉、酸性泉、塩化物泉、単純温泉など、個性の違う温泉があります。

アトピー性皮膚炎との関係だけを見るなら、環境省の泉質別適応症に名前がある硫黄泉・酸性泉は確かに有力な候補です。

けれど、本当に大切なのは「効きそうだから我慢して入る」ことではありません。

自分の肌の状態を見ながら短く入る。刺激があればすぐ上がる。必要なら真湯で流す。いつもの保湿をする。そして、温泉以外の景色や食事、部屋で休む時間まで楽しむ。

その余裕がある宿を選ぶと、肌への不安でいっぱいだった箱根旅行が、「久しぶりに心から休めた」と思える時間に変わりやすくなります。

泉質を重視するなら仙郷楼やホテルマロウド箱根、硫黄泉と景色を楽しむなら箱根ホテル、入り分けの安心感ならススキの原一の湯。箱根湯本で移動を楽にしたいなら、ますとみ旅館や喜仙荘も比較してみてください。

温泉旅行で大切なのは、何回入ったかではなく、帰るときに「来てよかった」と思えること。肌をいたわりながら、自分に合う箱根の一軒を選んでみてください。

※温泉は医療行為や治療の代替ではありません。症状が強いときや入浴に不安がある場合は、医師にご相談ください。

※部屋タイプ、設備、料金、アクティビティ内容、送迎条件は変更されることがあります。予約前に最新情報をご確認ください。