１０月２９日

巡礼の５１日目。
今日は伽耶の町を歩きました。大小１００余りの古墳群があって、
ここが紀元前後から５００年ほど栄えた安羅伽耶の都であったことが見てとれます。
ここは古墳時代のはじめの頃から列島に渡って来た日本人の古里。
目を閉じるとその昔、戦乱に追われ海を渡った人々の面影がしのばれます。
土地も風も秋の陽ざしも、すべてがなつかしくて、なんだか１５００年ぶりに
里帰りしたような気持になりました。

丘の上の古墳に立つと、町の外には低い山々に囲まれた
おだやかな農村が広がっていました。