10月19日 | walk9/韓国巡礼

10月19日

誤解を恐れずに言えば、一般的に、韓国人は日本人ことを嫌いなのだと思います。

韓国人のせいではありません。
日本人のせいでもありません。
悪いのは日本という国家です。

侵略し、強制支配して、あれほどひどいことをしていながら、いまだに謝罪も償いもしようとしないのですから。そしてその歴史を隠して、若者たちに教えようとしないのですから。

一般に人は、好きな人の言うことなら聞くけれど、嫌いな人の言うことには耳をかたむけようとしません。
まして言葉がうまく通じない場合、嫌いな人の言うことには心が先ずネガティヴな反応をしてしまうので、どうしても誤解が広がってゆく傾向が生じます。
一時的で表面的な付きあいならそこまでいかないでしょうが、ウオークのように毎日毎日一日中、真剣に行動と生活を共にする場合は、表面の薄皮はすぐに剥がれて、深層心理が顔を覗かせるようになります。
すると韓国人の潜在意識には、日本人への怒りや恨みの記憶が、まだ生々しく生きていて、そのインナーチャイルドが駄々をこねて、波乱を起こします。

日本人と韓国人が一緒に歩くwalk9は、そのような現実からスタートしました。
それは、良いとか悪いとかいうことではなくて、あるがままの現実です。和解しない前の現実です。
この対立する立場から、私たちは100日間かけて、和解へ向かって歩いているのです。
もし最初からうまくゆくのなら、交流する必要などないのではないでしょうか。

誤解から理解へ、対立から和解へ、それこそ韓国巡礼がたどる本来の道程であると思います。