こんばんは。
ハロウィンですね。
お店では少し前からハロウィン向けの飾りをしているので
私も先日のバイトの日にはハロウィン風になってみました。
この小さなランタンを首から下げてみたのです。
衣装の他の部分はこんな風でした。
これはスカートの裾部分。
膝よりいくらか上くらいの長さ（短さ？）の
フツーの日には若干着づらい、表の生地がサテンっぽくて
ぽんっとした形のスカートです。
バイトへ行くため駅へ向かう時
いつもは、すれ違う人の顔をなんとなしに見れば
あちらもこちらをなんとなしに見て、合うでもなく目が合う。
そういう道を歩いています。
でも先日は足の方を見ている人が３～４割いました。
（男女比では若干、女性優勢のファッションチェックな目線でした。）
変ではないけど、ちょっと目がいくスカートみたいです。
それで接客していいのか？というとですが
まったく問題ありません。
だってうちの店のエプロンは男女兼用の
私にはちょっと大きいようなものだからです。
膝丈で、だぼっとしたやつです。
服、ほとんど見えません‥(笑)
何度か着て行ったこのスカートも
果たして何人の方が模様を目に留めて下さってるでしょうか？
もしかしたら今この画像で見ても「‥何が？」という方も
いらっしゃるかと思います。
よく見るとこれ
膝丈のフレアースカートの全面びっしり
しゃれこうべ模様なのであります。
頭蓋骨、何十いえ何百人分でしょうか？！
洋服屋さんで見つけた時「これは！」と思いました。
メキシコ料理屋さんで働く時にぴったりではありませんか。
でもスカートを見つけた時はまだ、バイトに入る前の時期でした。
その頃はまだ‥
私の前任の「金曜日担当」じょーさんから
ある日突然、後任にとオファー(？)をいただいて
びっくりしつつ何故かお断りせず
「とりあえず面接してから、採用するかを決めて下さい」と
お返事したばかりの時でした。
しかも、面接を受けたいとマスターに伝えたじょーさんに
マスターからのお返事がこない。
数日後にやっときたお返事で判明したところによると
どうやらマスターの人は
じょーさんがもうすぐにバイトをやめて
知らない女の子が来る！という展開に
気持ちがついて行けない状態だった様でした。
私自身「お客さんで外人さんが来て、忙しかったりもして
カクテルを作れるじょーさんがいたとこでバイトなんて‥無理！」と
不安というか諦めきっておりました。
きっとオーナーの人が、面接で「こいつは無理だ」と気づくはず。
というか気づいて！
でももし「もはや誰でもいい」ならちょっとだけ。
首になるまで、何回かだけ行こう。
そしてダメな私がいる間に
誰かいい人を捜して下さい！
バイトに入る前、私はそんな感じでありました。
だからガイコツスカートのことも
少し憧れるような気持ちで眺めておりました。
でも結局面接らしい面接もないままいきなり働き出して
初回では首にならずにすんだらしくて
でも心配だったので（もしかしたら、不採用と言い出せないのかも‥）
「来週も来てもいいですか？」
とマスターの人、ヨシオカさんに訊きました。
ヨシオカさんは、何言ってるんだろうこいつ、という顔で
「もちろん‥？」と言ってくれたので
私は次の週も働く事にして
ほどなくしてガイコツスカートを買いに行ったのでありました。
という思い入れのあるこのスカート。
ですが、残念なくらい目立たないらしいです。
私の方から言い出すまで
ほとんどの人がガイコツだとは気づきません。
長時間、エプロンなしで全面見ているはずの家族すら‥！
「人は案外、他人の服の柄を見ていない。」
と気がつきました。
重要なのは形（服のシルエット。スカートなら長さとか）と色なのです。
だから服にはあまり期待できません。
私が何を着ているかなんて、誰も気がつきません。
特に店では、照明もおさえてあるし
キッチンにいることが多いし、なによりあのエプロンです。
それでも自己満足で、なるべく「うちっぽい」服や
自分なりのメキシコイメージから外れない物を身につけますが。趣味で。
という考えに到ったものですから
ハロウィンをどうすべきか
（って、実は別にどうしなくてもいいんですが
しかし）私なりに悩んだ結果
自宅にあった小さなランタンをペンダントにすることにしたわけでした。
だいぶ前に決めていて
わくわく迎えた当日‥私は激しい寝ぐせに襲われました。
お風呂上がりに乾かし足りない状態で寝てしまった様です。
無風の場所で、一人だけ嵐の中にいる人みたいなことになりました‥。
朝出かける前や、昼間もことあるごとに
ブロー用のスプレーを吹き付けてはドライヤーを当てるのですが
なかなか落ち着きません。
姉にハネている場所を教えてもらいながら
バイトに出る直前まで戦いました。
結局「そういうパーマかけてる人、いるよね」くらいの
まあ人間的なあたりであきらめて、事務所を出ました。
急いで駅へ向かって電車に乗ってみれば
頑張ったつもりが、1０分ほど遅刻するダイヤ‥
「一日中戦ったけど、寝ぐせが直りませんでした」
と、遅刻の件と髪の件をヨシオカさんにメールして
少しして店に着きました。
「なんか大丈夫でしょうか、これ。」
と髪を見てもらうと、それはもう
「別に‥？」
という感じでした。
そんなものですよね。
そういえば、道でも電車でも
スカートを目に留める人はいたけど
特に髪は見られていませんでした。
私はただの外ハネ系、ニュアンスパーマの人でした。
ヨシオカさんの方はというと、少し前から
髪がじわじわ伸びてきています。
そのせいか最近あまり剣山っぽくなくて
先週はついに前髪が重力で少し下りていたのです。
あれ、針金じゃなくて髪の毛だったんですね。
さて先週の前髪はお店が開く前に
額にかからないようにセットされてしまいましたが
今週は‥？
セットされました。
なおかつ帽子をかぶられてしまいました。
キッチンのヨシオカさんが帽子をかぶっているのを見て、最初は
どこか買い出しとか行くのか、かぶったまま忘れてるのか
と思いましたが
しばらくしてふと「‥ぼうし？」と首をかしげてみました。
「伸びたら、かぶることにしてるから。」
とのことです。
分かるような分からないような。
頭へのこだわりも、みんな色々ですね。
帽子バージョンにはちょっと人見知りしちゃうので
また針金に戻るか、前髪を下ろしちゃえばいいと念じています。
さて
そんな帽子親爺とパーマ娘の金曜日
私がバイトを始めてから、一番か二番目くらいに
お客さんに来ていただけて
また面白い方が多くて‥(笑)
働きながらずっと「あの方にあれをして、あっちの方にこれをして」と
気になること、ありっぱなしの日となりました。
急がなくちゃいけないのは分かっていても
ゆずれない、料理や飲み物に関する「語り」があったりもします。
単に腹が減って食い、ついでに酒を飲む店ではないと
私はこの店について思うのです。
店がどうというか
お客様がそうだと思うのです。
おなかを満たしに来てるだけじゃなくて
皆さん楽しもうとなさっている。
かといってお店にそれ（楽しさとか）を提供してもらうことを
期待なさってる感じではなくて‥
お一人でも、お二人の方、たくさんの方も
みなさんアグレッシブに楽しんでいこうとして下さいます。
だからでしょうか
お料理やお飲物をお待たせしてしまうことがしばしばあるのに
これまで私はこの店で
怒ったり、イライラなさった方に一度もお会いしておりません。
だからといってのんびりしてはおれません。
全力で急ぎ
つつ
どうしてもしたい仕事はさせていただき
再び全力で‥！
‥全力で、どたばたしてるから
誰も怒るに怒れないんでしょうか
どうなんでしょう‥
バイトを始める前が懐かしいです。
すっかりふてぶてしくなっちゃって。
でもさすがに最高潮に忙しい時間
お飲物や、テーブルの整理をお待たせしているお客様のいらっしゃる間は
例のランタンに点火できずにおりました。
おふざけにしか見えない気がして、気が引けました。
「おもちゃ灯してる場合か！」って。
でも、ランタンを面白がったり、突っ込みをくれそうな方が
少なくとも３名はいらした気がします。
無念。
無念であります‥！
次にこれを着ける言い訳があるのはクリスマス頃でしょうか。
そのころには私の「全力」はもう少し
早くなってるのでしょうね。
よね？
頼みますよ、自分！
それにしてもたくさん来ていただいた。
楽しいこと、実はいっぱいあったんです！
でも書き出したら書ききれないので
今日はお客様のお話、無い日なのでありました。
本日のまかない。
びっくりした(笑)
おいしかったです。
手で食べるのがおいしいでしょうか？
と聞いたら
「そりゃそうだろ。」
と言われました。
そりゃそうです。
ハスと鶏の煮たのもうっかり手食しそうになりましたが
なんとなくこれはお箸でいただきました。
まかない(？)その２。
帰る前に、ヨシオカさんがシュークリームをくれました。
わーい。いただいて帰ります！
どうしたんですか？
いっぱいもらっちゃったとか？
「食べようと思って買ったけど、食べなかったから。」
コンビニにも置いてる、お菓子屋さんのシュークリームで
まだ少し日があります。
（明日でも明後日でも、食えばいいではありませんか。）
「いいんですか？ヨシオカさんの分は？」
……
黙殺されました(笑)
ああ、今日やっぱり忙しかったんだなあ。と認識して
以降は四の五の言わずにいただいてきました。
翌日になって、このヤラセ写真を撮るために
お皿にシュークリームをのせました。
これと同じシュークリームを食べる時
いつもは、売ってる時のパッケージのまま持って食べています。
でもたまにはお皿にのせてあげるのもいいですね。
なんかうれしくなりました。
ただ食べるだけでも普通においしいし
これからも普段は、お皿にのせたりしなそうですが。
今日は特別。
お店で過ごすお客様にも、こんな風な
「なんかうれしい」や「今日は特別」を‥
と思うのは、私にしては大それた野望です。
お皿にのせたシュークリームを
大事に大事に食べました。
当社比。
甘いものだけは、食べるの早いのです。
シュークリームがお皿に接地してたのは
食べ始める前だけでありました。
やっぱり普段はのせない。