木曜日。夜中にごそごそとお菓子を作る姿あり。
水曜日の夜中には材料を量って備えておりました。
とまで気合いを入れて作っているのは、単なるガトーショコラです。
しかし勝負的な意味を持ったガトーショコラでありました。
去ること一週間前‥
エル キシコ厨房でお菓子作りの話になったのです。
ヨシオカさんはもう20年以上、メキシコ料理屋さんです。
(エル キシコは19年くらいらしいです。)
ハリネズミみたいな髪の人です。
髪の表面も強いのか、厨房の照明を反射してあちこち光ります。
私はいまだにヨシオカさんがどのくらい白髪なのか分かりません。
光っているの?白髪なの‥(*'ー')?
太りたくても太れなくて、でもスキあらば筋肉をつけたいらしいです。
大きな公園の近くに住んでいて、歩き回ります。
山小屋で独りでコーヒー飲んでそうな気配の人です。
そんなこんなで、なんとなく
お菓子作りに関してはNORAの独壇場かと思いきや‥
「ガトーショコラって簡単だよな。」
なんてヨシオカさんが言い出すのです。
いつもどーにかこーにか作っている私に、なんてことを( ;ー;)
と思いましたが、確かに混ぜて焼いて終わりだし
生地の混ぜ方、焼き加減の見極めが厳密じゃなくても美味しくできます。
(*'ー')スポンジケーキとかと比べたら、簡単ですねえ‥
と相づちを打って帰ってきました。
しかし物言わざるは腹ふくるるわざ、というわけで
ガトーショコラを作ります。
理屈として繋がりませんが‥
もしこれが美味しくできて
ヨシオカさんをびっくりさせたら、NORAの勝ち。
もし美味しくなかったら‥
甘い物好きのヨシオカさんはゲンナリすることでしょう。
するがいい。
ゲンナリするがいい( ФωФ)!
フハハハハハハ
‥なんて、邪な気持ちで作っているから
怪しいことになるのです。
中が生焼けじゃなくなるまで焼いたら、表面が焦げ気味になったうえ
なんだか生地が不気味に浮き上がりました。
霜柱でも生えているのかしら‥(;'ー')
冷めたら無事おさまりました。
切ってみます。
ちょっと美味いかも
邪ガトー、かわいく包みます。
そして金曜日の午後五時がやってきます。
いざ出陣( ФωФ)!
(*'ー')おはよーございます
「はい、おはよ。」
(*'ー')ヨシオカさん、これ差し入れですガトーショコラ。
「おお、ありがとう。」
「自分で作ったの?」
(*'ー')ハイ。
「すごいじゃない。」
簡単だって言ったじゃない( ФωФ)
その場で食われました。
「うまいよ。」
ほめられましたーーー(*'ー')
趣旨がよく分からなくなりました‥(;'ー')
まあいいや(*'ー')
ひと暴れしてすっきり。
元気にお店のお掃除とお買い物に向かったのでありました。
「アホだなあ。」
「アホかなあ。」
「元気なんだね?」
「元気だとも!」
私の子象、ぶんぶんの親戚のお兄さん的存在LB君を連れ
じょーさんが来てくれました
NORAにとってはエル キシコでの先輩であるじょーさん。
なんとかやれている姿をお見せできて良かったであります。
が、平和(を通り越して困るくらいヒマ)な時間はそこまで。
じょーさんが帰られて、どれくらいしたころでしょうか。
少しずつお客さんがみえはじめました。
わーい(*'ー')
そして増え(*'ー')
増え‥
わーー(*'ー')
っというまに、テーブルも流し場も荒れ果てていったのであります。
片づけたい。
というか片づけなくては!
と思うのですが、お客様の呼ぶ声が。
はーい(*'ー')
カクテルのオーダーをいただいて、作ってお出しして
さあ片づけ
「すみませーん」
はーいっ(*'ー')ノ
と、繰り返しておりまして‥
何度目かにカクテルを作りにキッチンへ戻った時
荒れ果てた流しをヨシオカさんが整えていたのでした。
実はこの時点ですでに
テーブルの整理も何度かヨシオカさんがしていたりして
私はいったい( ;ー;)
せめて帰るまでには流しを空にして、テーブルもぴかぴかに!
と思ったのですが、そうできるまえに終電の時間が来てしまいました。
10名の飲み会のお客さんと、荒れた流しと
ヨシオカさんを残してバタバタ駅へ。
( ;ー;)荒れ果てたままですみません。
余裕をもって動くようにします!
と、帰宅してからヨシオカさんにメールを送りました。
「今のペースでNo Problemです」という感じの
お返事をいただきました( ;ー;)
でも、まだもうちょっとは上手くなれるんですからねー( ;ー;)