156さんのニンジャ250R

 

こないだのファインテクニカルライドから

 

どうも 調子が悪いとの事。

 

旦那の辰ちゃんも

 

前と違うと言う・・・

 

明らかに変じゃなく

 

なんとなく変と言う

 

一番厄介なパターンです。

 

エンジンは、元気だし

 

考えらえるのは、

 

パワーから駆動への伝達。

 

で、クラッチを疑って

 

バラしてみます。

 

 

よー焼けてるわぁ~

 

大体、クラッチを焼く原因は、

 

半クラ。

 

駆動を切る方法で

 

ニュートラルにするのと

 

クラッチを切るのとでは、

 

方法も全く違うし

 

クラッチにかかる負担は、

 

天と地のほど差があります。

 

 

外した部品を点検しながら

 

洗浄します。

 

 

クラッチ板だけでなく

 

それに付随する部品も交換。

 

 

年に一回ぐらいしか

 

出番の無い

 

特殊工具を使って

 

センターナットをガッチリと締めます。

 

エンジンオイルを塗り塗りして

 

フリクションディスクと

 

クラッチ板を交互に入れ

 

蓋して

 

クラッチスプリングを締めこんで終わり。

 

 

丁度、オイル交換時期でしたので

 

エレメントも一緒に交換します。

 

オイルは、MOTUL300V

 

 

こないだ突貫で交換した

 

ZETAパイロットレバー

 

手の小さい156さんには、

 

アジャスト機構のない

 

純正レバーは、キツく

 

出来るだけレバーを手前に

 

する為に着けました。

 

 

レバー形状が違うから

 

前のスロットルワイヤーの

 

取り回しじゃ苦しいので

 

10cm長いのに交換して

 

取り回しを変更。

 

握り込んだ際、レバーの干渉

 

ハンドルを切った時、カウルとの干渉を

 

クリアして この位置に

 

落ち着きました。

 

ただ付けば いいのでは、なく

 

ワイヤーが美しく流れるように

 

収まるようにするのが大変でした。

 

 

リアホイールを回すと

 

かすかにブレーキが鳴く箇所が

 

あったので

 

半オーバーホール的な

 

メンテで直しておきました。

 

 

外装を取り付けて

 

完成です。

 

 

クラッチこぼれ話

 

僕が鈴鹿選手権でSP400クラスに

 

出場してた時の話です。

 

僕とチームメイトは、

 

ガッチガチの優勝候補でした。

 

サイティングラップが終わり

 

スタートの瞬間

 

信号がレッド点灯し

 

ブラックアウトしたらスタートです

 

が・・・いつまで たっても

 

ブラックアウトしない・・・

 

本来ならレッド点灯して

 

5秒以内にブラックアウトなんですが・・・

 

そして

 

結局10秒以上たってから

 

ようやくブラックアウト・・・・

 

僕は、10秒以上

 

エンジン高回転で

 

半クラ状態を続けていた為

 

スタートした直後にクラッチを焼いてしまい

 

アクセルを開けてもバイクは、

 

前に進む事なく リタイア。

 

チームメイトも他のCBR400RRも

 

同じくクラッチを焼いてリタイア。

 

後で聞いたら

 

シグナルの故障だったようです。

 

本当かどうかは、しりませんが

 

ホンダは、クラッチが弱いらしく

 

スタートでリタイアしたのは、ホンダだけだと

 

誰かに後から聞きました。

 

まぁ、そんな事は、どうでもよく

 

本題は、ここからです。

 

レース後 お世話になっていた

 

エンジニアさんに結果とその経緯を

 

報告に行きました。

 

期待していたわけでは、

 

ありませんが、

 

「そうか、残念やったな・・」と

 

言ってもらえるものと

 

心のどこかで思っていたのでしょう。

 

そのエンジニアさんは、

 

作業しがながら僕の話を聞いていて

 

一度も僕顔を見ませんでした。

 

そして、話終わった後

 

シーンと沈黙の時間が流れ

 

そのエンジニアさんは、初めて

 

僕の顔を見て、こういいました。

 

「で? 何?そのスタートの件が

 

無かったら優勝してたのに

 

残念やったな~って

 

言ってほしいの?」

 

「大体、お前

 

スタートするまでに

 

どんだけクラッチ労わってた?」

 

「レース前にクラッチ新品にするのは、

 

当然として、

 

ピットアウトしてグリッド並んで

 

スタートするまでに

 

クラッチに少しでも負担を

 

与えんように

 

してたん?

 

してないやろ

 

ニュートラルにせんと

 

クラッチ切ってダラダラと

 

グリッドに着いてたんとちがう?」

 

「乗り手として

 

やれる事、全てやり切ってから

 

言い訳しろよ」

 

 

返す言葉も見つからず

 

失礼しました・・・と

 

そそくさと帰りました。

 

 

返す言葉が無かったのは、

 

言われた事が全て

 

当たっていたからです。

 

クラッチを労わるなんて

 

考えもしなかった

 

新品にすれば

 

それでいいのだと・・・・

 

 

レースをしてて

 

厳しくされても

 

優しくされる事は、なかった。

 

当たり前ですよね

 

誰に頼まれてやってる訳じゃない

 

自分の意思で自分の為に

 

走ってる。

 

速くなりたいなら

 

勝ちたいなら

 

慰めや言い訳は、

 

自分にとって何の役にもならないと

 

改めて教えられた時間でした。

 

僕が街乗りしていて

 

短い信号待ちでも

 

必ずニュートラルに入れるのは、

 

その時の教えに従った名残でしょうね。

 

 

 

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