実在の事件や社会・時事問題
- ベレンコ中尉亡命事件 を下敷きにした20巻「真夜中のパイロット!の巻」。
- 三億円事件 をネタにした話が数回ある(12巻「ボーナスはまだか!?の巻」など)。
- 三億円事件、青酸コーラ事件 、ロッキード事件 を解決できない警察をなじる発言(4巻「亀有大合唱!?の巻」。ただし青酸コーラ事件の発言のみ、現在の版はセリフの改訂で削除)。青酸コーラ事件に関しては、3巻「ゴキブリと両津の巻」でも事件を連想させる描写がある(派出所に来た子供がビン入りのコーラを持っており、不審に思った両津が事情を知らない中川に毒味させた。毒は入っていなかったが、後に子供が道端で拾ったものと思わせる場面がある)。
- 東京都のごみ袋が半透明・名前記入に統一される時、実施日が急遽1994年 1月17日 に延期になってしまったため、「(予定通り1993年 )10月1日 に実施されたと仮定して読んでくれ」と扉絵で説明した上で、実施後の問題点を想像して取り扱った86巻「大東京ゴミ事情!の巻」。
- 阪神・淡路大震災 発生後には、両津と麗子が地震直後の政府の対応の遅さを批判したほか、両津が支援金を募金したり、お仕置きで「救援物資」として被災地に送られたり(93巻「テレビ電話時代!?の巻」)、神戸市 が出身地でもある麗子が避難所に支援物資を届けたり被災者の援助や対応をしている姿(96巻「麗子のプライベートの巻」)が描かれた。
- 136巻「両さんの春スキー!?の巻」で、「山奥県フランス市モンブラン大字モンブラン字モンブラン」という架空の地名が登場する。市町村合併 によって山梨県南アルプス市 や東京都西東京市 など分かりにくい地名が日本全国で登場しているのを皮肉ったものである。
- 実在の有名人が出てくることも多い。この傾向は連載初期からあり、作者が当時ファンだったアグネス・ラム や太田裕美 が有名。また秋本やアシスタントが好きな芸能人に関しては、セリフや背景の書き込みなどによく記述されている(ビートたけし 、中島みゆき 、YMO 、伊集院光 、矢沢永吉 、斉藤由貴 、なぎら健壱 など)。PUFFY の大貫亜美 が中川とデートする回や葛飾署イメージソングを作曲するために中川の友人として登場した小室哲哉 なども存在する。
- また、作者の創作としての物語の中の架空の事件や出来事が、後年になって現実に架空のものと酷似した事件・出来事として起きているケースもある(例:日本テレビ視聴率買収事件 など)。
- あまり表向きに話題になっていない出来事を取り上げた話もある。例として某お米(これに該当するものに『あきたこまち 』があるが原作では伏せられている)や了法寺 の特徴を客足の衰えた銭湯に利用するという「おいでよ萌え風呂!の巻」がある。
両津の少年時代編
- 中学時代を描いた20巻「ガキ大将!勘吉」などを経て、1980年代 半ば頃から両津の少年時代を描いたエピソードが登場し始める。「浅草物語」が「Kamedas」及び連載1000回時での読者の人気投票で1位になるなど、ノスタルジーと人情を描いたエピソードを好む読者は多く、現在も年に1回くらいのペースで発表されている。
- 時代設定は昭和30年代後半、両津が小学校4年生前後の話が多い。この年齢設定は作者の年齢にほぼ準じている。しかし、近年は昭和40~50年代、もしくは年代背景を曖昧にするなどの手法も見られる。
- 話としては、昭和30年代の下町の名所・名物を話ごとに一つ取り上げ、それをテーマにしてゲストキャラクターとトン・チン・カンの3人組との交流を描く話となっていることが多い。千住火力発電所 (通称:おばけ煙突)は過去に2回取り上げられている。
- 多くの話は「古きよき時代」で終始しているが、166巻「やってきた3人組の巻」は昔を手放しで賛美し、現在・未来を悲観視する近年の昭和ノスタルジー の風潮に疑問を投げかけるストーリーとなっている。
ジャンプコミックス
コミックスには主に『ジャンプ』に連載した作品が収録されている。ただし、全て連載順に収録されているわけではなく、諸般の事情により収録順が差し替わるか、次巻に持ち越され、あるいは表現の問題から収録されない話が出ることがある。
- 第1巻の第1話が「始末書の両さんの巻」となっているが、これは連載前の読み切り作品で、雑誌掲載時にはサブタイトルはなく、コミック収録の際に付けられたものである。
- 第1巻から第6巻までは、旧ペンネームの「山止たつひこ」名義で出版された版が存在する。なお、ペンネームの変更に合わせて巻末の解説に使用されている「山止先生」「ミスターヤマドメ」などの言葉が「秋本先生」「ミスターアキモト」などに変更され、一部、文が変更されている。
- 1巻から44巻の作者紹介は、初期は実際の写真だったが、45巻からはイラストに変わり、1から44巻の写真もイラストに差し替えられている。なお、141巻と170巻は初期単行本のデザインを再現した装丁のため、唯一、作者紹介に作者の写真(ただし白黒の後姿)が使用されている。これと同時にカバーのタイトル・巻数表示・裏表紙のバックの部分の色の濃さなどが変更されている巻がある。
- 巻末のコメント文は漫画関係者が多いのはもちろんのこと、アイドルや芸能人、作家など多岐に渡る。これはこち亀初期の1970年代にジャンプコミックスの巻末に必ず入れられていたコーナーで、1980年代には読者のファンレター掲載コーナーなどの形になり、現在は廃止されているがこち亀のみ存続しているもの。