ワールドカップ 総まとめ編 ~その3 | ホタル舞う夜の空

ワールドカップ 総まとめ編 ~その3

今回、こんなに盛り上がった原因には、晴天続きの天気もかなり大きく影響している。
WM前は雨が多くて冷え込んだりもして、はっきりしない天気がずっと続いていた。
それなのに、まるでWMの開催に合わせるかのように、いきなり雲ひとつ無い快晴の夏日が始まった。

ドイツでは例え何もなくたって、快晴の夏日には、外に座ってビールを飲んでしゃべって時間を過ごすのが定番だ。
っていうか、暑いから、天気が良いからっていうのがここでもビールを飲みに行く当然の理由になっている。
こんな良い天気がいつまで続いてくれるか分からないから、誰も彼も、老いも若きも何かに駆り立てられるように、ビアガーデンやレストラン、カフェの外席や公園へと繰り出す。

これにサッカー観戦が加われば、週に何回でも仲間と集まってビールを飲む理由ができる。

多くの家庭では、テラスやバルコニー、庭やガレージにテレビやスクリーンを出して、グリルをしながらサッカーを観戦していたし、
街なかのカフェやバーでは店内や店頭にいくつもテレビやスクリーンを設置し、
大きな芝生のある公園には巨大スクリーンが設置され、多いときには13000人もの観客を集めた。

そして特筆すべきことは、

WM期間中は、そんなにたくさんの人々が集まってサッカー観戦し、
その多くが決して素面とは言えない状態でそのまま街なかへと繰り出していったにも関わらず、
驚くほどに平和的で、暴力沙汰などのトラブルはほとんど起こらず、
待機していた警察官の出番がほとんど無かった、ということ。

wm_fans11 ヒマそう(笑)

これは新聞で何度も取り上げられていたから、本当に、かなり驚異的なことらしい(笑)


結局、ベルリン(フィナーレ)には行けなかった。

でも、
最後(3位決定戦)に勝ったドイツは、それそこ優勝したかのような騒ぎっぷりだった(笑)
フィナーレで負けるよりも、逆に最後に勝てたことで、非常に満足感が高かったようだ。
終わり良ければすべて良しということなんだろうか。


こうしてドイツ人が元気と誇りを取り戻しているのを見る限り、今回のWMはドイツ社会にいい影響をもたらしていたと思う。4年に一度の馬鹿騒ぎお祭りも、良いかもしれないと思える。

いやいや、いつもそんな風に温かく見守っていたわけじゃない。
勝った後に、町中をクラクション鳴らして大声張り上げて車乗り回されるのは本当にうるさくって頭が痛くなるほどだったし、
特に夜中は止めて欲しいのよね。

このままドイツ人が調子に乗ってるの、なんかムカつくから負けて欲しいとかも、実はちょっと思いました(笑)

ビールの消費量が今の時点で去年を大きく上回っていることだけは確実だろうと思う。
景気も少しは上向いただろうか、、、。