3.11
福井は冷たい雨が
降ったりやんだりでした。

でも、冷たく湿った空気のおかげで、
沈丁花の香りが
今までで、一番鼻の奥に届きました。

9年前のあの日、
阪神淡路大震災を思い出させる揺れを
東京で感じ、
そして、
自分が生きている間に
まさか見ることなどないだろうと
思っていた光景が
同じ空の下に広がり、
自分の無力さや
自分が生きていることの不思議さを
感じたあの日。

忘れる日もある。
いまも、復興の真っただ中にいる人のことを。
だけど、
決して忘れることはない日でもある。

何がきっかけで
自分の人生が
大きく変わるかなんて、
自分でわかるはずがない。

だから、
笑って過ごそうと思う。
きょうもきのうもおとといも
大きな声で笑って1日を終えている。
感謝。

無理してでも、
笑って1日を終えよう。