そうすけ と らく の言い争う声のあと
らくの大きな泣き声が聞こえてきた。

ぼくは少し離れたところで作業をしている。

ふたりの周りには別の3人の子どももいた。
あんまり泣き声がやまないので、
気は進まないが、みんなのところへ近づいていく。
(基本、当事者同士で解決して欲しいと考えてる)
「らく、どうして泣いてるの?」
と らく に尋ねると、
さつき と はるみ が
「あのねえ・・・、」
と説明し始める。
「いやいや、らく から聞きたいの。」

============================
実は、先日、らく がこう話してくれたことがあったのだ。
「昨日、さつきとけんかした。
最初に、らくがネジをかくした。
さつきが怒った。
そんで、らくが泣いた。」
そう。
らくは自分が泣くことになった もともとの理由をちゃんとわかってる。
============================

泣きやんだものの、らくは押し黙っている。
少し向こうにいる、むっとした表情のそうすけのところに行って、
「何があったの?」
と問うと、
「らくが笹の棒を振り回して、目にあたりそうになった。
そんで、そうすけがおこってやった!」
と、説明してくれた。

らくのところに戻って、もう一度、尋ねると、
今度はそうすけとおんなじ内容で、あったことをそのまま、話してくれ、
最後に
「・・・・そんで、らくが泣いた。」
と結んだ。
くやしながらも、自分の非を受け入れている様子。
自分が笹を振り回して注意されるのは、今回が初めてではない。
そうすけに怒鳴られたくやしさと、またやっちゃったという自分に対する不甲斐なさ(?)。
涙にもいろいろ訳がある。
至らない自分を見つめ、受け入れるって、たやすいことじゃないんだよなあ・・・。
他人から指摘されるのも腹がたつけど、自問自答するのもラクじゃない。
大人になったぼくも練習中です・・・。


らくの大きな泣き声が聞こえてきた。

ぼくは少し離れたところで作業をしている。

ふたりの周りには別の3人の子どももいた。
あんまり泣き声がやまないので、
気は進まないが、みんなのところへ近づいていく。
(基本、当事者同士で解決して欲しいと考えてる)
「らく、どうして泣いてるの?」
と らく に尋ねると、
さつき と はるみ が
「あのねえ・・・、」
と説明し始める。
「いやいや、らく から聞きたいの。」

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実は、先日、らく がこう話してくれたことがあったのだ。
「昨日、さつきとけんかした。
最初に、らくがネジをかくした。
さつきが怒った。
そんで、らくが泣いた。」
そう。
らくは自分が泣くことになった もともとの理由をちゃんとわかってる。
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泣きやんだものの、らくは押し黙っている。
少し向こうにいる、むっとした表情のそうすけのところに行って、
「何があったの?」
と問うと、
「らくが笹の棒を振り回して、目にあたりそうになった。
そんで、そうすけがおこってやった!」
と、説明してくれた。

らくのところに戻って、もう一度、尋ねると、
今度はそうすけとおんなじ内容で、あったことをそのまま、話してくれ、
最後に
「・・・・そんで、らくが泣いた。」
と結んだ。
くやしながらも、自分の非を受け入れている様子。
自分が笹を振り回して注意されるのは、今回が初めてではない。
そうすけに怒鳴られたくやしさと、またやっちゃったという自分に対する不甲斐なさ(?)。
涙にもいろいろ訳がある。
至らない自分を見つめ、受け入れるって、たやすいことじゃないんだよなあ・・・。
他人から指摘されるのも腹がたつけど、自問自答するのもラクじゃない。
大人になったぼくも練習中です・・・。

