結果、笑い話なんだけどね。


気をつけんといかんなあ。

ネット詐欺ですよ。

あぶなかったなあ。

ぼくがネットオークションに、少し難ありの古くて珍しい

ギターを出品した。

質問欄に英語で質問がきた。

「まいったなあ。」

と思いつつも、Google翻訳でとんちんかんな日本語に

訳してもらい、辞書もひっぱりながら奮闘。

要するに、

「私は、イギリスのミセス・マーガレット・ウィリアム。

ナイジェリアのおじさんにそのギターをプレゼントしたいから

EMS(国際スピード郵便)で送ってほしい。配送料金も込みで

2500USドル払います。詳しくはこちらのメールにあなたの

メールアドレスを教えてください。」

みたいな感じ。


それからは、わくわくしながらいろいろ調べたよ!

2500USドルっていくらだ?

EMSってなんだ?ナイジェリアってどこだ?

ギター、ナイジェリアまで送ったらいくらだ?

外国のお金をどうやって、オレの銀行口座に送るんだ?

その手数料はいくらだ?

どうやって英語のメール送るんだ?

さあ、ホームスクールのはじまりです!(笑)


ほほう!20万円ですかあ!ちょっと大丈夫かえ?ミセス!

あとでクレームがきてもいかんから、もう一度、商品の説明・

難点を英語で送って再確認。それでもいいという返事。

そうですか!金持ちマダムのおじさん孝行なんですね!

20万入ったらあ・・・

とりあえず、おやじ・おふくろも呼んで、家族でうまいもん

食いに行くか?!いいぞ!いいぞ!

(マヌケづらして完全に浮かれとったなあ!)




ぼくの銀行口座を知らせたあとにきたメールタイトルがふるってるよ!


PAYMENT HAS BEEN MADE!!!!!‏ お支払いは行われている!!!!!
                         ↑Google訳



けど、よくよく読んでみると、

「私はネットからお金を振り込んだ。でも銀行の支配人がこう言ってる。

『ネット詐欺だといかんから、先に商品を送ってもらえ。その追跡番号

とレシートを送ってもらうまで、うちの銀行でストップしといてやる』」

とのこと。おまけにその銀行の担当者らしい外人おばさんのスマイル

写真まで載せてる。

ばかだよねえ。今考えると。

おれ、一生懸命ギターの梱包したよ。でもプチプチシート巻いて、ダン

ボールで箱を作りながら、ふと思った。


 EMS(国際スピード郵便)の送料って¥16000だったなあ。

 20万円もらったあとならいいんだけど・・。

 これ立て替えるのきついなあ。


 ・・・んっ?

 ちょっと待てよ。これ立て替えてギター送ったところで・・・。

 もしも・・・。
 

 うーん。信じたい。マーガレット信じたい。20万円欲しい!

 でも¥16000の冒険したくない。


結局、Yahooで検索してみるとナイジェリア詐欺というのは

オークションの世界では常識なくらい有名なんだとか・・。


知恵袋への質問者(主婦)の場合。

ゲーム機DSを出品してたところ、チンと名乗るイギリス在住の

中国人の金持ち風の紳士(勝手にイメージがふくらんでいきます)

がナイジェリアに住む息子の誕生日プレゼントに送りたいから・・。


ああ、いい夢みさせてもらったよ、マーガレット。

いつでも海外に荷物送ったり、お金送ってもらったりできるように

なったしね。初めての外人とのメールもいい経験だったよ。

(それにしても英語メールの初めての相手が詐欺師だなんてね・・・)