驚きの 図
天野氏は IQ 130 くらいありそう
金融流れ図 おもしろい!
以下引用
昨日の7月11日に日経平均が過去最高値の4万2000円を更新した。
実体経済が関わる国民の消費生活はなかなか良くならないが、株価などの金融経済は絶好調である。
株高の主な原因は、海外投資家の日本株の購入が増加しているためだという。
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(NHKより以下転載)
株価 終値として初の4万2000円台 史上最高値を更新 NHK
海外投資家の活発な買い注文がけん引
東京証券取引所ののまとめによりますと、今月1日から5日までに東京と名古屋の取引所で海外の投資家が株式を買った額は、売った額を1836億円、上回りました。
海外の投資家が日本の株式を買い越すのは2週連続です。一方、個人投資家は4966億円の売り越しでした。
海外の投資家が買い越しに転じた先々週から今週にかけて、日経平均株価は3600円以上上昇し、11日も史上最高値を更新していて、海外投資家の活発な買い注文が株価をけん引している形です。
(転載終了)
つまり日本の金融経済に海外のマネーが流れているという事である。
この状況を「金融システムの全体像」から図解すると以下の赤丸箇所になる。
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さて問題は、この株価が企業活動の利益から大きく乖離したバブルかどうかという事だ。
バブルかどうかを判断するには、PERやPBRという指標がある。
企業の利益や資産に対して、株価か割高なのかを計る指数だ。
数字だけで見ると、80年代の不動産・株のバブルのような状況ではない。
日経平均が38900円台だった1989年12月のPERは、何と61倍、PBRは5.6倍にもなっていた。
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3万円超えの日経平均株価はバブルなのか?~最高値をつけた1989年末時との違いは~ | 東証マネ部! (money-bu-jpx.com)
現在の日経平均が42224円になっている7月11日におけるPERは23.56倍、PBRは2.19倍程度である。
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日経平均PER PBR 日経平均株価適正水準 (nikkei225jp.com) より作成。
そのため、80年代の異常なバブルに比べれば、現在の日経平均は企業の利益や資産から大きく乖離した数字ではない、と言えるだろう。
しかし、株価は日本国内の動向のみで決まるのではない。
投資の国際化が進んだ現在では、2008年に起きたリーマンショック時のように海外の株式市場や景気と連動するようになっている。
例えばリーマンショックが起きた2008年の日経平均株価は、1月は15,000円だった。
しかし5月に大手証券会社ベアスターンズが破綻し、9月にリーマンブラザーズが破綻するショックが起こると、
10月28日の日経平均は6,994円と年初の半値以下にまで株価が下落してしまった。
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【2008(平成20)年10月28日】日経平均一時7,000円割れ、バブル後最安値 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア (rakuten-sec.net)
以下の記事によると2008年の1月のPERは13.5倍、PBRは1.2倍だったという。
この数字は現在(7月11日)のPERとPBRの半分でしかない。
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日経平均のPER・EPS・PBR・配当利回りの推移とチャート (stock-marketdata.com)
PERやPBRが割安な低い値でも、海外の大きな経済的ショックが生じれば、日本の株価は半値以下(15000円台から6000円台へ)に短期間で暴落してしまったのだ。
昨今の日本株の上昇は海外投資家が中心になって押し上げている。
海外投資家は長期投資よりも短期投資に重きを置きやすく、逃げ足が速い。
そのため、金融危機時のような事態に起こる株価の下落圧力は、以前よりも更に強まっていそうである。
これは、日本の株価の変動リスクを把握するには日本のPERやPBRだけ見て投資するだけでは不十分であり、海外情勢も含めて把握しておくべきだということだ。
そこで気になるのは、リーマンショック以降に日米欧の中央銀行が行った量的緩和によって引き起こされた世界的な金融バブルである。
欧米の金融機関がバブル崩壊によってリーマンショックのような金融危機が起こるかどうかが、この株価が危ういかどうかを判断するものになる。
そのことについては後日、お伝えする。
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