1日の終わりに哲学で人間を深めるひと時。 

令和哲学者Noh先生と5人の侍で開催している第786回令和哲学カフェ

 

テーマは「人間とは」

 

誰もが一度は考えたことがあるだろう、宇宙について深めました。

 

 

月曜日:小林 隆人さん

火曜日:花輪 稚佳子さん

水曜日:池田 健吾さん

木曜日:大場 龍夫さん

金曜日:長岡 美妃さん

 

 

昨日は佐藤さんから宇宙について、小林さんからジル・ドゥルーズについて、常識を破壊されるプレゼンテーションがありました。
 

宇宙について興味が湧くのは人間の根源的な知的欲求がある。

人工衛星の打ち上げは1位アメリカが約6,000基、2位ロシア約3,600基、3位中国約800基。

イーロン・マスク個人でロシアより多い4,000基を打ち上げているのにはびっくりでした。

最も遠い距離に到達した人工物ボイジャー1号を通して銀河系や宇宙がいかに広大なのかを実感。

 

 

宇宙に行くと大きく価値観が変わるようで、政治家になったり、教育者になったりする人もいるそうです。

 

宇宙飛行士の毛利衛さんは「ユニバソロジ」という考えを提唱されておられます。

「ユニバソロジ」とは、宇宙のUniverseに、学術を意味するlogyをつけた、私の造語であり、いろいろな視点でものを見ることを意味している。
宇宙では上下の概念さえ無い。地上での価値判断とは全く違い、日々の常識にとらわれない発想で新たな問題解決の方法が発見できる一方、人間の限界を知ることもある。

(引用:日本経団連タイムス No.2777 (2005年7月28日)

 

 

 
 

 

地球では当たり前だった「上」と「下」という感覚は、宇宙空間では全く意味をなさなくなる。地球での感覚の方が異常であるという言葉がとても印象的で、当たり前すぎて気づかない大前提の上に我々は活動をしているのだと感じました。

 

 

人間の脳からみるから同一性が成り立つが、細胞や原子が入れ替わっているように、本当は差異の反復しかない。

だから、固定した自分に支配されることなく、常に新しい自分、成長を目指そうと説いたドゥルーズ

 

自分=不可能性を知ることで、何をはじめられるのか?というテーマでディスカッションが展開。

 

 

大前提の破壊が起きたら限界突破によって、無限の可能性としての自分で新しい変化成長ができる。そうしたら、人との相互依存、信頼関係性がひろがっていくことで、祭り文明になる。

 

不可能性の自分が変化したら、可能性そのものの自分になり、不可能性の自分が物語をつくる主人公になる。

出演者の方々やNoh先生のお話を聞いて、自分の限界を正確に理解することは、深い質問に到達することであり、変化の大きなきっかけになるのだと思いました。

 

 

 

何が問題なのかに気づかなければ、変化のしようがありません。当たり前すぎる大前提に気づくこと。

中途半端な絶望ではなく、正しい絶望をすることは、とても大切だと実感。

 

大前提を知り、破壊して再創造に向かおう。

今晩も楽しみです。

 

川名 哲人