1日の終わりに哲学で運命愛を深めるひと時。 

令和哲学者Noh先生と5人の侍で開催している第738回令和哲学カフェ

 

「韓関係のアモール・ファティ!〜 日韓兄弟国家宣言でワンワールドになる 〜」

 

今週はまとめの週。

陸続きで隣に大国がある朝鮮の歴史は日本と全く違う。

明治維新が起きた1968年からの新解釈に触れる。

 

 

月曜日:長野 広樹さん

火曜日:黒田 麻衣子さん

水曜日:大川 真さん

木曜日:堀江 直樹さん

金曜日:長岡 美妃さん

 

1968年から30年単位で日韓の関係性を解釈。

1868年~1897年は、朝鮮が近代化への道を歩みはじめ、他の列強国からの影響を受けながらも、日本との関係が深まり、独立国となっていく転換期。

 

昨日は長野さんから1868年~1897年の全体像のお話しがありました。

月曜日に出演させていただいていたので、何だか懐かしかったです。

 

李氏王朝が500年続いていた朝鮮は、そしてを宗主国としていたポジションでした。

当時はロシアの南下政策、清は朝鮮との関係の維持、日本は近代化をさせたいという思惑で朝鮮に迫っていました。

 

江華島事件をきっかけに日朝修好条規を締結。

当時の朝鮮は、王の高宋の父親興宣大院君(保守派)と閔妃(改革派)が勢力を争いを展開。

壬午軍乱によって、閔妃から興宣大院君に権力が移りますが、清の力を借りて閔妃が政権を奪取。

その後、日本の力を借りて近代化しようという金玉均などの勢力によって起こった甲申政変は、清に鎮圧され天津条約を締結。

 

国内が不安定な中で、たまった不満が爆発した甲午農民戦争を朝鮮王朝は抑えることできず、清に応援を要請。

天津条約により、その情報を知った日本も出兵し日清戦争に発展。

 

日本勝利の要因は、近代化した装備と組織による意思決定の早さ。そして清は日本が朝鮮から撤退してくれればよく、日本に攻め入るまでは思っていなかったが、日本は清に攻め入ってまで徹底的にやるのだという意識の差があげられました。

下関条約が締結により、朝鮮の独立、台湾、澎湖列島、遼東半島の割譲が約束。

遼東半島の割譲は、三国干渉によって後の日露戦争の火種になっていきます。

この戦争の勝利によって、世界で日本地位が飛躍的に向上。

 

戦争のパラダイムの中で、領土を獲ったり取られたりを繰り返す共同体の儚さを感じました。

 

その後、自ら近代化に成功した日本は、朝鮮王に総理大臣の120倍のお金を支援、市民にも膨大な投資をしながらひとつになっていきました。

 

気候変動や人工知能の進化、貧富の格差、核戦争の危機など、人類滅亡の危機に瀕している中で、全体主義、個人主義の限界を超えていける共同体をつくっていける要素とは?というディスカッションが展開。

 

すべてを洞察できるオープン観点があることで、一番優先して解決すべき問題意識がみえ、共通土台が持てる。

そして尊厳機能を∞発揮できる人間IDによって、棄損されない信頼の拡張ができるというまとめに合点でした。

 

観察、観測がぼやけていると、問題の規定も曖昧になってしまう。観察、観測の重要性を実感。

 

現実を肯定し、その中の物を感覚的、経験的にアレンジする技術・道具によって関係性を結ぶ中国文明を中心に発展してきた東洋。

一方西洋は現実を成り立たせている仕組みを体系的に理解・整理しようとする科学精神、哲学精神によって、産業革命、民主主義革命を成功させます。

その西洋文明によって、人間の知能を超えるAIが登場。

今なお進化するこれから先、このまま行けばどうなるのでしょか?

考える力も弱くなり、残忍な事件が目につくようになったように、衝動によって意思決定をする人が量産されるようになるでしょう。

経済的にも厳しくなって、仕事場も失われていく中で、共同体がなければ、何をどのように整理すればいいのか分からなくなってしまうというお話にゾッとしました。

 

一番高い観点をもって、体系的理解ができる令和哲学を土台にした共同体の必要性を実感。

日本が共同体に対して持っている愛情は、世界の1,000倍あるというNoh先生のお話に、日本の使命を感じました。

 

一番高い観点と関係性を養おう。

今晩も楽しみです。

 

川名 哲人