1日の終わりに哲学で運命愛を深めるひと時。 

令和哲学者Noh先生とチームで開催している第701回令和哲学カフェ

 

我らが行く道は 〜若者がリードする誰一人取り残さない道〜

 

 

人間は何を知り、何をやり、何を希望する存在なのか。

ChatDPTに代表されるように、猛スピードで進化し続けるAIは、気候変動よりも危険だとされており、AI開発者の第一人者でも、どうしていいか分からない状態です。

 

 

そんな状況の中での若者の現状は、日本では子供が欲しいと思わない。経済的にも大変厳しい状況。

韓国では2万人が国籍を放棄。

アメリカの若者の死因の2位が自殺といいます。

 

 

77億全人類が、幸せになれる道を提唱している令和哲学者Noh先生。大切なのは問題意識。

 

今の時代をどうみるのか。

若者を取り巻く日本、日本を取り巻く、時代、歴史、思想哲学、思想哲学を成り立たせるのは、本質的な問いです。

 

今の時代の危機と若者の現状という現在地は、どこから来たのか?

それを知るには、近代国家の原型、出発点に立ち戻って考える必要があります。近代国家がどのような思想哲学によって成り立っているのか、それを成り立たせている本質的な問いとは何のかから、今の時代や若者の現状にアプローチ。

 

近代国家が成り立っている歴史をみた時に特に影響の大きい、ルソー、アダム・スミスマルクスを取り上げていきます。

 

昨日はフランス市民革命、人権宣言に大きな影響を与えた、ジャン=ジャック・ルソーとの出会いを深めました。

絶対王政が当たり前の時代に、人間の自由、平等を説いた、ものすごいパイオニア。

 

 

なぜ不平等が生まれてしまうのか?

 

生まれた時は何にも縛られない平等な自然状態だが、社会秩序である私有財産や絶対王政、戦争などによって不平等や格差、相対比較、劣等感が生まれると説きました。

 

ルソーが描いた理想国家は、自ら全員が全体の利益のために尽くす「一般意志」を持って国家をつくること。

 

今は個人の利益のために、多くの人が奪い合っており、格差はひらく一方で、お金を持っている人の意見に、多くの人が従っている現状ではないでしょうか。

ルソーが思い描いた理想国家には、程遠いと思います。

 

 

ルソーの弱点は、人間は生まれた時は平等だという大前提。

ギリシャ神話でシーレーノスディオニュソスに「人間は生まれてこない方が幸せ」「もし生まれても早く死ぬことだ」と説いているように、生れた瞬間から地獄だといっている令和哲学

その地獄が意味がないものではなく、それがあるから、存在を成り立たせる源泉動きに戻ることができる。それが一番自然。

それを誰もが理解、活用できるようになる教育が必要だというNoh先生のお話しに感動しました。

 

 

今ここ地獄を認識することから、本当の希望が始まる。

それを誰もが理解可能な令和哲学。

 

正しい絶望から出発しよう。

今晩も楽しみです。

 

川名 哲人