1日の終わりに哲学で運命愛を深めるひと時。 

令和哲学者Noh先生とチームで開催している第647回令和哲学カフェ

 

6期のテーマは「アモールファティ(運命愛)~集団武士道の進化」

 

 

月曜日:冨沢亮太さん

火曜日:塩見典子さん

水曜日:荒牧明楽さん

木曜日:原田 卓さん

金曜日:長岡 美妃さん

 

「明治〜令和154年間を解き明かす!」

 

zoomでディスカッションやYouTubeでチャットをしながら楽しめる。

 

物質文明の黒船AIに対し、人間の再定義が必要な時。

 

認識対象である物質を変化させる科学技術に対し、認識を主体変化せる認識技術、nTech

 

 

明治維新から15年単位で、近代歴史を解き明かしていく新シリーズ。

 

昨日は1898年~1912年(明治31年~大正元年)の中で日露戦争乃木希典について深めました。

 

日清戦争の勝利で手に入れた遼東半島でしたが、三国干渉によって、臥薪嘗胆の思いで手放します。そして朝鮮の近代化をして、ロシアに備えるようになります。

 

その後軍事力10倍以上のロシアと日露戦争へ突入。

旅順港203高地の攻略、奉天の会戦で日本陸軍がギリギリ勝利。

203高地の攻略は、敵の守りが万全の中に突撃し、戦友の屍を乗り越えていく壮絶な戦いだったそうです。

また、奉天の会戦では、両軍の兵士が石を投げ合ったり、噛みつき合ったりするような、ギリギリな状態だっと言われています。

 

日露戦争で活躍した乃木希典将軍は、幼少の頃は泣き虫で情弱であったそうですが、お父さんや吉田松陰の叔父、玉木文之進の教育によって文武両道の人物になっていきます。

 

10倍以上の敵に対して負けるわけにはいかない。

その責任を一身に背負って戦った、彼へのプレッシャーは想像を絶するものがあります。自分の息子2人も戦死。

そして彼の突撃命令に対して、突撃していった勇敢な日本人に涙。

 

人間は撃たれた後も10歩は歩ける。

自分の前で撃たれた人が10歩進み、自分が前に立った時は撃たれた後10歩進み、それが繰り返されて、203高地を落としたという逸話もあります。

 

英雄として扱われた乃木将軍ですが、多くの人を死なせたことへの責任として、日露戦争後に死のうとしますが、明治天皇に止められます。

最後は明治天皇のあとを追って殉死。

 

「武士道は言葉ではない」

「人間に残された最後の仕事は死ぬ事である。死んでぶつかる事である」
 

武士道を命がけで実践した、乃木将軍の言葉が心に響きました。

 

撃たれた後10歩前進の話を聞いて、精神体で生きる実践ができる集団日本に驚愕と尊敬の念を抱きました。

戦争自体は残酷なものだけど、精神が立った仲間に対する信頼の美しさに涙。

決断と覚悟が深まりました。

 

 

刀と共にあり、いつも死に方を考えていたのが武士道。

自然物理法則ではなく、生死を超えた精神体で生きる。

共同体に対する愛情、精神があるから、終戦ですべてを手放すことができた。

戦争不可能な人間を育てる決断をした可能性が高い。

それを今、実践する時というNoh先生のお話しに、乃木将軍はじめ、ここまでの歴史を紡いできてくれた先人たちのバトンを引き継ぎ、向かうべき道があることを感じました。

 

良い悪いではなく、当時は戦争で勝たなければ植民地にされる時代。

戦争の根本を根こそぎ斬って、戦争不可能な人をつくる教育革命をしていこう。

 

今晩も楽しみです。

 

川名 哲人