「夜が明ける前がね、いちばん暗いのよ。」ある漁師を支えた奥さんの言葉 | ハリー・ヨシダの楽しい終活日記(ハリー爺ちゃん随想集)

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もういくつ寝るとあの世かな。
☆剣道 教士7段 、剣道コーチ
☆Harry's フォトスタジオ枚方 代表
☆催眠誘導心理カウンセラー
☆貿易アカデミー 講師
☆財務分析セミナー講師
☆元 関西外語専門学校 講師
☆元 JETRO認定貿易アドバイザー

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「夜が明ける前がね、いちばん暗いのよ。」


(今、鯛漁名人と呼ばれる70歳の漁師Aさんを、
50年間支えた奥さんの言葉。)
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先日、テレビで見たあるドキュメンタリー。


神戸の鯛漁名人と知る人ぞ知る、70歳の漁師さんの姿をカメラが追った。


瀬戸内海で獲れる明石鯛は、日本一高級な魚の一つ。




今から約50年前、


その鯛漁は、大変難しく、


鯛漁だけで食べていくのは無理だと、


他の漁師は、鯛専門の漁はあきらめていた頃、


ある青年(Aさん)が、漁師の道を目指し、


鯛一筋で、漁師を目指しました。




でも、さっぱり釣れない日が続き、


周りの漁師さん仲間からもバカにされる日々。



生活はとても苦しく、


先が見えなくて、


心が折れそうになった彼を支えたのは、


奥さんの言葉でした。


「夜が明ける前がね、いちばんくらいのよ。」



その言葉に、彼は、勇気づけられ、


「女房の為にも、たくさん鯛をとってやらにゃあ」と頑張り続けました。




瀬戸内の海底の状態、潮の流れ、


鯛がいつ、どこに、どう動くのか、


どうやって網を入れればいいのか、苦闘が続きました。



やがて、


彼の努力が20年目に入ったころから、仕掛けた網に鯛がかかり始めます。


そして、70歳になった今、


神戸の明石漁港で、鯛の水揚げが、


いつも他の漁師さんの数倍という、


「鯛漁の名人」として、知られています。




その鯛漁の名人Aさんも、


自然を相手にする仕事ですから、


いまでも、まったく魚が取れない日があります。




そんな時、Aさんがすることは何か?



奥さんに携帯で電話するんだそうです。



「かみさんの声を聞けば、元気が出るんでねぇ」と


タオルのねじり鉢巻きをして、海をながめて、はにかむAさん。




「おかげさまで、いまは、鯛漁で飯が食えるようになった。

ありがたいよ。」と笑顔になる。




結婚後、魚が取れない日々が続いたAさんを50年間支えた奥さんの言葉


「夜が明ける前がね、いちばん暗いのよ。」





どうやら、もう日が昇り、明るい朝が来たようです。





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