古くからある歌の形式で、多くの作曲家が当たり前のように使っている書き方の一に《バール形式》というものがあります。
《バール形式》の形の上でのルールは、A<2小節フレーズ>+A<2小節フレーズ>+A´<4小節フレーズ或いはそれ以上>です。
さて、シューマンの子どもの情景Op15第1曲のレッスンで、“《バール形式》の抑揚のルールと、和声の動きが一致しているよ”ということで、和声を書き込んだあとで、抑揚のルールを説明しましたよ。
シューマン:子どもの情景Op.15第1曲:見知らぬ国々
シューマン:幻想小曲集Op.12第2曲:飛翔
抑揚のルールは、Aの部分には《屋根型》の抑揚を付け、A´の部分は真ん中を膨らますようにして、低い大らかな《丘型》の抑揚を付けるということです。
即ち、A´では、始めの小節でメロディーが高まっても抑揚は控えて、メロディーが下降する2小節目でむしろ膨らみ、3小節以降で収まっていくというという演奏になります。
A(2小節フレーズ)《屋根型》の抑揚+A(2小節フレーズ)《屋根型》の抑揚+A´(4小節フレーズ)《丘型》の抑揚、というわけです。
皆さんも、《バール形式》を探してみて下さいね。
或いは、今弾いている曲が《バール形式》かも・・・・・・。
見付けたら、今度のレッスンの時に質問してみて下さい。
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