来年の1月24日(日)川西市にて
子どもの貧困についての講演会を開催することになりました。
講師にお迎えするのは 

NPO 法人山科醍醐ことものひろば
村井琢哉氏


なぜ「子どもの貧困」について取り組むことになったのか・・・


子どもの貧困対策推進に関する法案」が成立してから2年が過ぎましたが、現在も子どもの6人に1人が経済的に困窮家庭で生活しているそうです。その要因はDV・虐待など多様ですが、中でも「ひとり親世帯の低所得」「シングルマザーの就労困難」が大きな割合を占めています。
しかしながら、貧困に苦しむ子どもたちの状況は、今だ世間に広く認知されていません。

実際、私もこんなに多くの割合で、苦しんでいる子どもたちがいることを全く知りませんでした。

6人に1人・・・30人クラスの小学校なら(地域差はあれ)、平均で5人は該当するということです。国として深刻な問題であるにも関わらず、なぜ余り表面化しないのか・・・?

これは、ひとり親世帯に対する周囲の理解や、逆に当事者からの発信不足(貧困であることを隠す)も原因と考えられています。

しかしながら、こうした状況が子どもたちの身体的な成長や精神面、学習能力に大きな影響を与えているのは間違いないでしょう。

この問題と向き合う為には、貧困など家庭的課題に苦しむ子どもたちの現状を、一人でも多くの方々に知って頂くことが必要です。
地域の子どもの貧困課題に関心を持ってもらい、学校・行政・地域が連携し、どの子どもも心身ともに健やかに育っていける環境づくりのために、「まずは自分が何をすればよいのか」を考えるきっかけとなる場を提供する、これが今回の講演会の目的です。

経済的支援の充実だけで解決する問題ではありません。
男女共同参画の視点からは、そこに潜む「女性の就労問題(男女性差別に繋がる)」や「子どもの自己肯定感の低さ」などの課題にも関心を持ってほしいという狙いがあります。

たくさんの方々に参画して頂くために、今回は阪神北地域4市1町(宝塚市・川西市・伊丹市・三田市・猪名川町)の各人権男女共同参画に関わる部署と連携し、告知することになりました。
私は、他の宝塚市の推進員と共に、宝塚市役所の人権男女共同参画課に出向き、今回の講演会の主旨への理解と協力をお願いしてきました。

 


いつも何かと親身に私たちの活動にご協力下さる、心強い宝塚市役所の方々。
今回も主旨に賛同して下さり、快く協力をして下さいました。

来月から、チラシを持って各関係機関へプレゼンテーションし、告知させて頂くことになりました。
今期最後のイベント。
2年間の集大成として、推進員一同、地域の方々に一石を投じる内容となるよう、頑張って作り上げていきます。


☆村井琢哉氏プロフィール☆

1980 年生まれ、京都出身。
子とも時代よりこの活動に参加し、たくさんの人間浴をしながら育つ。 学生時代には、キャンフリーターや運営スタッフを経験し、常任理事へ。
ホランティアの受け入れ の仕組みの構築等も行う。その後、副理事長、事務局長を歴任し、現職。
山科醍醐ことものひろばの活動以外では、 大学在籍中は、海外の貧困地域の居住支援や犯罪被害を目撃した子とものサホートなどにも ホランティアとして参加し、大学卒業後は専門学校業界で広報、入試事務などに関わり、 多くの高校生の進路について考える機会を得る。その後、大学院へ進学、京都府庁で協働コーティネーターの経験を経て、公益財団法人京都地域創造基金や大学の非常勤講師等も務める。

関西学院大学人間福祉研究科修了 社会福祉士 特定非営利活動法人京都こともセンター理事主な 著書(共著):『子ともたちとつくる貧困とひとりほっちのないまち』(2013)