いつまで経っても初歩的なところで止まっててすみません(ノ_・。)
飲み込みが悪いのです、、、


地方恒星時を完璧にするため、再復習です。



地球が反時計回りにグルグルずっと回ってます。




今、点Aが世界時0時の春分点とします。

ここからグリニッジ(経度0º)G0までの角度を



θ0とします。
春分点が赤経0ºに当たりますので、赤経10ºの恒星がG0で南中している場合、θ0=10ºとなります。
これがグリニッジ視恒星時です。
イメージとしては逆のが分かりやすいのかもしれません。
グリニッジから何度言ったところに春分点がありますよ、と。



ですが、私たちはグリニッジにいるわけではありません。
点0にいるんです。
G0から点0までの角度をλとしますと、
θ0+λが地方恒星時になります。

といっても問題があります。
世界時0時を基準としていますが、世界時1時だとどうなのよ。
と思うのはもちろんだと思います。

1周を360 ºとしたら24時間で割ると15ºなので
もうすでに15º先に進んじゃっていますね、、、。
というわけで前もって1時間前を基点として起きます。


ですが、、、、
恒星って1時間で15º進む訳じゃないんですよね。
だって15ºだけだったら、1年中同じ星空になっちゃいます。

1日に4分ずつ進んでいるんですね。

(というのは良くある話)
だからどうなのというわけですが、、、。
1年の日数(平均太陽年)って何日でしたっけ?

何度か登場していますが、天文年鑑P190によると
2013年では365.24218957176日でした。



点Pから1日後に点P’まで自転するのですが、
太陽の方向まではまだたどり着いていません。
P-SUN-P'の角度だけ届いていないのです。
そうすると(1+1/365.24218957176)恒星日が24時間ということになります。
計算すると1.0027379093恒星日が24時間です。

逆に24時間×365.24218957176/366.24218957176を計算すると。
1恒星日は23.9344695923時間(23時間56分4.091秒)であることが分かります。

ということで世界時1時だとしたら既に恒星は3分55.9秒進んでしまっているので、
1時に1.0027379093をかけないとつじつまが合わなくなってしまうんです。
ちなみに1時を角度に直すと15ºでしたね。

そして最後に忘れがちなこと。
世界時1時は日本標準時に直すと10時ということです。

まとめ

地方恒星時は世界時0時のグリニッジ恒星時(A)+観測地の経度+(観測時間[世界時]-(A)の時点での世界時0時)×1.0027379093ということです。
※(A)は引用するための印です。

地方恒星時は世界時0時のグリニッジ恒星時+観測地の経度+観測時間[世界時]×1.0027379093ということです。


ここまで分かれば前回の計算ドリルの地方恒星時は分かるでしょう。
世界時0時のグリニッジ恒星時(9月23日0時 UT)・・・2.006457º
観測地の経度・・・136.899695º
観測時間・・・15時 UT(225º)

計算すると364.522182ºでした。
360を引くと4.522182ºですね。