星食って前から気になってたんですけど、今回初めて見ることが出来ました。
そもそも星食を観測することによって何が分かるのか気になりますね~

星食ハンドブック2013によりますと

星食観測結果は,もともとは月の運動を調べるために用いられた.そして,その結果,月の運動には理論で説明できない動きがあることが判明し,長い間,問題になっていたが,1930 年代になって,それが地球の自転速度の変動のためであることが明らかになった.地球の自転角によって定められる平均太陽時の進み方が一様でなかったのである.そこで,天体力学や天体暦では天体力学の法則に基づいて一様に進む暦表時を使用することにした.そして,星食観測がこの暦表時を決定するために使われることになった.


とあります。
ところがこの暦表時は原子時計が発達した現在では使われていないんですね。
というわけで星食観測はこの目的では使われていないってことになります。

それではもう星食観測をする意味はなくなってしまったのでしょうか?

実は星食観測をすることによって他にも分かることがあるんです。

現在の星の位置はヒッパルコスカタログやティコカタログ、UCAC2カタログがありますが、星食観測によってこれらのカタログの精度をより高めることが出来るようです。

また月の形はかぐやによって正確なデータを取得することが出来ましたが、星食観測による月縁の観測はより精度の高いものが求められるようです。


なかなか活躍の場がありそうな星食観測は今後も注目しておきたいです。



それでは今回のスピカ食を少し考察してみたいと思います(¬_¬)


$惑さんのワクワク天体観察日記

まずはこの潜入について。
18:42:36~38の間に潜入の瞬間がありました。

ステラリウムでこの時刻の月をアップしてみると


$惑さんのワクワク天体観察日記-1
18:42:36はまだスピカが見えています。

$惑さんのワクワク天体観察日記-2
18:42:38でもまだ見えています(^▽^;)


$惑さんのワクワク天体観察日記-3
半分以上隠れるのが18:46:40と4分以上も違っています。


アストロアーツに載っていた予報によると

$惑さんのワクワク天体観察日記
AstroArtsより

東京で18:48.4、京都で18:40.5となっているのでこの間が愛知なんでしょう。
実際の潜入もステラリウムの潜入もこの間に入っていますのであまり参考にはなりません、、、。

それでは出現も見てみます。

$惑さんのワクワク天体観察日記-19-25-21up
19:25:21です。


それではステラリウムでこの時刻の月を見てみます。
$惑さんのワクワク天体観察日記

いい感じです(@_@)
なぜ?

ちなみにこの時間、アストロアーツの東京の出現時刻19:24.8 と京都の出現時刻19:23.1の間にも入っていません。



謎が深まるばかりです(ノ_・。)





名古屋市科学館のスピカ食の観測結果が載っていました(¬_¬)

それによると潜入は18:42:55、出現は19:23:50です。
私の結果は18:42:38が潜入、19:25:21が出現。


う~ん、、、、


観測って難しいですね(;´▽`A``


参考
星食ハンドブック2013
国立天文台:アンタレス食
星食観測の意義について