4月29日に発生した松本市中山の火災。

3日目の昨日5月1日になっても、まだくすぶっているところが複数あり、午前6時から消防及び消防団の方々約150名で残火処理に当たりました。

 

私は、先月から地元の第17分団に所属し、昨日が初めての活動でした。

 

火の粉というのはこんなにも遠くまで飛んで火災を起こすものなのか

 

改めて火災の恐ろしさを目の当たりにしたわけですが、山火事の消火活動というのは、本当に大変なものだ実感しました。

 

ジェットシューターという、簡単に言うと厚手のビニールでできた大きな袋に水を入れ、それをリュックのように背負って道なき急斜面を登ったり下ったりしてくすぶっている場所に手動のポンプで水をかけるわけですが、かなり体力を使う作業です。

 

私が消防団員になったのは、地元の方から団員不足で困っている現状を伺ってのことでしたが、その分団でも、いや、全国どの地域でも団員不足は共通の課題だと思います。

ましてや今回のような現場は、高齢化の問題にも直面している消防団にとっては活動が制限されてしまう大きな問題で、実際に現場で山に登るのはキツいという方が何名かいらっしゃいました。

しかし、3人以上いないと車を出すことはできません。こういったルールも今後は活動の壁になるでしょう。

 

町会離れ、近所付き合いの希薄化などが問題になっています。そんな中で、消防団の人手不足をどう解決していくのか。

この問題を考えた時に、単に、若い人を集めるとか、消防団について知ってもらうとか、そういったことでの解決は難しいのではないかと感じました。

 

自分の中に正解があるわけではありませんが、分団という枠を超えたもっと広い範囲で活動を考えないと、いずれまともな活動ができなくなるのではないでしょうか。

 

大前提として、風の強い日には焚き火などしないといった、ごく当たり前のことを誰もが認識するのは当然です。

しかし、万一の際にいかに被害を最小限に食い止めるかを考えると、人的なことに加え、AIを含め様々な技術を使って人的問題を解決することも喫緊の課題として捉えていく必要があると考えます。

 

51歳

若い方のようには動くことはできませんが、それでも昨日はジェットシューターを担いで3往復はできました。

今後も可能な限りの活動を続けて現場を経験しながら、消防団が抱える問題について考えていきたいと思います。