先日の終演後、お客様のお見送りをしていると、
ある若い女性が私に手紙を渡してくれました。
素敵な銀河鉄道の夜のレターセットで。
ずっと私の語りを聞くのを楽しみにしていました、と、
目を潤ませながら一生懸命伝えてくれて、
こちらまで感動して潤んでしまいました。
「大切に読ませていただきますね」
と、頂戴して…
帰宅して、読んでみると…
なんと、9年前、
中学校でのキャリア教育イベント、職業講話の会で
私の話を聞いて、その後声優への道を進んだと記してありました。
本当に驚きました。
そして、最近ちょうどご自分でも銀河鉄道の夜の作品に関わったことから、今回のこのコンサートにもとても縁を感じたと…
9年越しに、目の前で私の語りを味わえたこと、今回の「銀河鉄道の夜」を生で観劇できたこと（2020年のコロナ禍での「銀河鉄道の夜」オンラインライブも参加してくれていたそうです）、たくさんの幸せを感じて胸がいっぱいになったと…
9年前の私の拙い話が、それでも、小さな灯のきっかけとなり、その後の表現の世界への入り口になったこと…
ある意味で責任重大だとも感じましたが…
一方で、表現の楽しさを知って、今も表現者でいてくれていることが嬉しく、手紙を読んで、また胸がいっぱいになりました。
この日、一緒に銀河鉄道の夜の世界を歩いてくれて、ありがとう。
この手紙は、私の宝物の一つになりました。
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