「あなたは今、幸せですか?」と問われて、言葉に詰まってしまう。
確かなのは、幸せの基準は高級車や家といった「物欲」の先にはないということだ。
不景気でも友人と笑い合えた高校時代や、消費税が導入される前の「お互い様」で助け合えた活気ある日本。あの頃の満たされた心がひどく懐かしい。
それに引き換え、今の世の中はどう考えてもおかしい。絶えない争いや騙し合いのニュースに「またか」と麻痺し、政治からは国を良くしたいという熱量が消えた。世界の動向に飲まれ、日本はいつからこんなに弱体化してしまったのだろう。
とは言え今の高市内閣には期待したい。
だからこそ、今年1歳になる息子にこの殺伐とした未来を見せたくはない。
すでに光る画面に興味を示す彼を守るためなら、いっそスマホを解約し、固定電話の時代に戻る。それくらいの「覚悟」が、今の親には必要なのかもしれない。
だが、しかし――。
そう頭で分かっていても、私はこのスマホを手放せない。
我々親世代こそがすでに、この便利で甘い毒に骨の髄まで侵され、取り返しがつかない所まで来ているからだ。
