芦沢 央 著
もう、やだやだやだ
怖い、ほんとに怖い
夜、読んじゃだめだ、この本は
ゾクゾクする
心臓が、バクバクする
なんか、意味もなく部屋の中を見渡したりしてしまう
あ~、おばちゃんの私が、こんなにも恐怖を感じるとは、思いもよらなかった
怪談(オカルト話)の短編集だが、すべてが繋がっている
各編が、フツーの暮らしに起こり得る怪異話
話が終わった後、予想外の後日談が付加されて、ぞわぞわさせられる
作家自身の実話に絡んで語られる怪談
フィクションか否かわからなくなってきて、得体の知れない怖さが増す
突然見知らぬ異界へと連れ出されてそのままポンと置き去りにされるような感覚を覚えるのだ
その、本を閉じても読む前と同じ場所には戻ってこられないような感覚
(201ページ)
取り敢えず、怖さを和らげる方法は、馬鹿笑いをしたい
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