1月は往ぬる、2月は逃げる、3月は去る

ほんとだ。

今日から、もう三月。


7、8年、段飾りのお雛様を飾っていない。

玄関に、小さな博多人形の内裏雛だけ、飾っている。

節分が終わったら出し、ゴールデンウィーク前ごろ片付ける。

娘の婚期が遠のくなんて、関係ない!

お雛様は華やぐし、嬉しいものだから。


ある時、高齢の知人が話していた。

夫が入院。

入院費はすべて一人娘が払ってくれていると。

出来た娘だ。

その娘さんは、あと数年で定年。

地方公務員の管理職のトップレベルまで上り詰めた人だ。

彼女は未婚。

ずっと、両親と3人暮らし。

 

私はその高齢の知人を前に、「良いなぁ、理想的。私も、娘とずっと暮らしたいなぁ。」と、うっかり口に出かかったが、すんでのところで飲み込んだ。


知人は、自分の娘の縁談に、必死になっていた頃もあったのだ。

娘の産んだ子、つまり孫を抱きたかったかもしれない。

私は、なんとぶしつけなことを言おうとしていたのか。反省

 
私の責任も大きいのだが、我が娘は、高校生にもなって、な~んにもできない。
私が突然死んだら、たちどころに路頭に迷うはず。
自分の身の程を知っている娘は、大学は家から通えるところにすると。
家から出たくないと言っている。
私もちゃっかり「一生、うちにいていいよ。」と、娘が小さな頃からすり込んでいる。
「結婚しないでいいよ」とも言っている毒母だ。
全く、毒も毒だわ。