スウェーデンの映画です。

スウェーデンでは、史上3位の記録的大ヒットらしいです。

 

初老の男性オーヴェが、半年前に亡くなった妻のあとを追おうとして、何度か自殺を試みます。

その度、ご近所さんに、タイミングよく邪魔されてしまって、自殺できないでいます。

 

オーヴェが、自らの人生を振り返る回想シーンが、とても味わいがあって泣けてきます。

人それぞれ、長い人生、いい時も悪い時もあって、語り尽くせるものではなくて、、、。

 

車はサーブと決め込んでいて、他車に乗る人を許せない保守的なオーヴェ。

曲がったことが嫌いで、決まり事は守り通す、融通のきかないオーヴェ。

人との付き合いを故意に絶って暮らしている偏屈じーさんのオーヴェ。

 

そんな彼が、近所に越してきたエキゾチックな一家のあれこれを手伝う羽目になって、何かと困り事に手を貸さねばならなくなって、徐々に角が取れて行きます。

強張った表情が、徐々に柔らかに変わっていきます。

行き掛り上、飼うことになった野良猫は、オーヴェのかたくなな心をほぐします。

また、純真無垢な子供の力は、さらに大きくオーヴェに作用するのです。

 

とても温かい気持ちになる映画でした。