『神様のカルテ３ 夏川草介』

￥1,575
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妹が帰省時に持参した本。

映画とはずいぶん印象が違う。
原作では変人、哲学者の印象が強い。

著者が、現場にいる人間ならではのリアリティはさすが。

目の前の山に対して、一歩ずつ進むしかない。
続けること。

膨大な仕事量に押しつぶされそうな私に
カツをいれてくれた。

いい小説は、生きる勇気をくれる。

引用＊＊＊

要するに、「先生、先生」と言葉だけは持ち上げておきながら、
背後に拳を握りしめ、いつ殴り倒してやろうかと窺っているのが、
今の医療現場ということなのだ。

能天気を単細胞でくるんでオーブンで焼き上げ、
楽天家というシロップをかけた劇甘デザートのような男が、
まことに塩辛い緊張感を醸し出している。

神様のカルテ (小学館文庫)/夏川草介