家族で外食した日の夜は、痛み止めを服用しましたが、完全には痛みは消えず。

「この痛み止めよく効かないな…」というのが素直な気持ちでしたが、
6日ぶりによく眠れた感はありました。

翌朝、起床してすぐいつも通り歯磨き。
口をゆすぐと…
ピュー
吐き出す水が左側に飛んでいく…
真っ直ぐに吐き出そうとしても左側へピュー ピュー飛んでいってしまうガーン

「何これ?」

ビックリして鏡を見てみると…

口が上手く開けないし、左眼だけ眼を閉じることができない!
左側だけ顔が動かない!!

「先生が言っていたのは、
    このことか…」

朝食の味がわからない…

動揺しつつも、夫と子供を送り出す。

すぐにでも昨日かかった耳鼻科を受診すべきなのに、午前中自分的に外したくない用がありました。
まだ心のどこかに、麻痺を治す薬か何かがあるだろう…と呑気に構えている自分がいました。午後から受診すればいいや  と思って診察券を確認してみると、その日の午後は休診。
本能的にヤバいと感じたため、電話で昨日の耳鼻科に相談してみようと思い、電話をかける。

医師が直接電話に出てくれることなど、あまりないことだと思いますが、事務の方が先生に取り次いでくれました。

事情を話すと、 
「遅かったか…

   麻痺に対しての薬を処方しますので、  明日なんて言ってないで、すぐに来た方がいいですよ」
と先生。

午前中の予定はキャンセルし、痛みをこらえながら車を運転して、耳鼻科へ。

記憶が曖昧ですが、この時は柳原法で確か10点代後半くらいのスコアだったと思います。
私が一番聞きたかったのは、

治るのか?
治るならいつ頃なのか?

「一度なってしまうと…
                  こればっかりは…」

ステロイド薬とメチコバールという顔の血流をよくする薬が処方される。
痛み止めが効かないので、もっと強い痛み止めを希望するも、外来で出せるマックスの量であるため、これ以上強いものは出せないとのこと。
麻痺は今後1週間後位に悪化するとのこと。

そして…

すぐにリハビリ(顔の運動)をするように
との誤った指導を受けたのです。

麻痺を発症したての方がもしお読みでしたら、

リハビリ(顔の運動)は、麻痺発症から1ヶ月程度経ってから!!

これを必ず覚えておいて下さい!

私は麻痺当日から必死にリハビリと、よかれと思って、粗大な動きをしていました…
そのせいで帯状疱疹の症状自体は軽かったのに、顔面神経麻痺が悪化したのか…

それは、その後、T女子医大付属の鍼灸院で顔面神経麻痺の研究を熱心にやられている先生や、転院した総合病院の耳鼻科や麻酔科の先生にも尋ねましたが、因果関係はわからないとのことでした。でも、病的共同運動(神経回復の過程で、眼と口の神経が混線してしまい、眼と口が同時に動いてしまうこと)を誘発すると言われているので、絶対に注意が必要です!

更に、ステロイドを服用する以外に方法はないのか聞くと、

「顔面神経減荷術」という手術を受けてみることを勧められ、受けられる大学病院に紹介状を書いてくれるとのこと。

この「顔面神経減荷術」という手術、耳の後ろの骨を削って、顔面神経を圧迫から解放してあげるもののようですが、麻痺という現実もまだ受け入れられていないのに、いきなり「骨を削る」なんぞという恐ろしいワードが出てきて、動揺しまくりで、即答できませんでした…

こちらの手術についても、後に総合病院の耳鼻科、麻酔科の先生、T女子医大付属の鍼灸師の先生に聞いたところ、

熟練した先生が執刀しても、麻痺が良くなる確率が70%程度と、決して高いとは言えない確率であるにも関わらず、耳鳴り等の苦痛な後遺症に一生悩まされる可能性大であり、先進国ではメジャーな治療法ではないこと、積極的にお勧めはしないとの回答でした。

そんなこんなで、帯状疱疹を見つけてくれたこちらの耳鼻科に感謝しつつも、麻痺に対する対応に疑問を感じたため、近隣の評判の良い総合病院に転院することに決めたのでした。

続く…