私は未だに、ヨーロッパの風習についていけていない。
少し前の話になるが、不動産会社から水道メーターの検針が
したいから、部屋に入る必要があるので、家で待機していて
ほしいという電話があった。
電話を切ったあと、私の頭には一つの心配事が浮かんだ。
我が家では、家に入る時、入り口で靴を脱いでから入るようにしている。ドイツ人の夫もまたそうであり、いわゆる土足禁止のスタイルで生活している。
最近は、ヨーロッパでも家の中では靴を履かない家庭も増えてきてはいるが、すべての家庭がそうではない。
特に年代が上のご家庭になると家の中で靴を履いて生活するところもまだまだある。こういう家庭にお邪魔する際は、
毎回のように気が引けてしまう。いまだに靴を履いて、家に入るのには抵抗がある。
いざ検針日の当日になり、私は ”どきどき”と神経質に
なっていた。なぜならほとんどの場合、こういうシチュエーションであると、検針員が何も尋ねずに平気で土足のまま
ずかずかと家に入ってくるのが普通であるから!
その瞬間がきた
私は様子を伺っていたのと同時に必然に声を出してしまった。
「我が家は土足禁止なんです。だから靴をぬいでいただけますか?」と・・・。
すると、検針員は「分かりました。それでしたら、靴の上にこれ履きますんで大丈夫ですよ!」と何やら、ポケットからビニールらしきものを取り出して靴の底に被せた。そして、その状態でずかずかと入ってきた。
でも、それって意味あるそのビニールよく見てみたら、
少し穴があいてるじゃん!!それ使い回しでしょ、
どう見たって・・・。
その後は、検針作業が終わるまで静かに見守り、そして
検針員が「サイン」下さいって満面の笑みで言ってきた
ので、私は放心状態に近い状況の中、サインをさせられた。その後、検針員は「何も問題がなかったので、帰ります」
とすがすがしく帰って行った。
その後、掃除をしたのは、言うまでもない。
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