そして面白いことに、数値発表前に、米大手証券会社のアナリストやストラテジスト達が予想値を発表して盛り上げてきます。しかも、各行予想値にバラつきがありますので、独自の分析で相場に臨んでいることがうかがえます。この米大手証券会社の中には、ゴールドマン・サックスやJPモルガンスタンレー証券なども含まれており、著名なプロの投資家の予想も見ることができます。
また、雇用統計と同時にアメリカの失業率も発表になります。こちらも重要な数値となっており、注目度が高いのですが、0.1ポイントでも増減すると大きく動きやすいです。また、雇用統計の数値は良いが、失業率のポイントが悪化してしまったということになると、どちらに動くのか判断が付きにくいということもよくあります。状況によって違うのですが、事前に予測するのが難しい指標です。
実は、普段はFX取引を全くしない人が、この米雇用統計と失業率のときだけ取引をし、利益を上げ生活をしている人もいるくらいだそうです。それほど、ボラティリティの高い重要指標だということが言えるでしょう。
ですが、通常のFXトレードでテクニカル分析などの要素で取引している方などは、米雇用統計発表時は取引を見送る方も多いです。前者は、取引スタイルとしてはファンダメンタルズ分析的な要素が強いので、テクニカル分析の方とは手法が大きく違います。テクニカル分析派の方たちは、自分の分析した取引をお祭り騒ぎでメチャクチャにされたくないから取引を控えるのだそうです。確かに相場は「じゃんけん」のようなものではないので、私もこれには同感ですね。ちなみに私は、雇用統計の発表時には必ず「MT4」を立ちあげてチャートを眺めています。これ、本当に便利なのでお勧めです。
MT4が使える証券会社に興味がある方は、ちょいとFX業者比較から探してみてください!
