病院探しの旅 その009 | 横浜 乳がん嫁日記+歯科医師日記+猫日記

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乳がん手術2011年に受けた妻と、歯科医師のダンナのブログです。あと、飼い猫の沙耶。

 医療は、クレーム産業と言われます。

 うまくやって当たり前、少しでも何かあると患者はすぐにクレームをつけることを指して評されます。

 私自身も歯医者をやっていて、クレームを受ける事もあります。


 医療の現場では、自分の体、時として命がかかっているので、怒りの沸点が著しく低くなるのです。

 傍から見れば「ミスはミスだけど、そこまで怒らなくてもいいんじゃあ…」と言う様な事でも、本人にしてみれば、そのミスが許せないのです。

 スタッフの手際、医師の説明や細かなしぐさが、すごく気になるのです。細かな気配りができないのなら、手術でもそうなのでは…と勘ぐってしまうのです。

 
 一度、妻がぶち切れる場面を見ました。

 紹介されてレントゲンのデータを持っていたのに、看護婦が「では、今からレントゲンを取りますね」と言ったのが理由です。

「レントゲンのデータは今渡したのに、なんでまたここで撮らないといけないの?放射線を余分に浴びるのは嫌なの!」

 医師側の言い分は

「データは頂きましたが、撮影機械の差もあるし、今日、この時点の最新のデータが欲しいんです」

というものでした。

 私でも、もし紹介された患者がレントゲンを持ってきたとしても、やはり自分の院で当日撮影したいので、同じように説明すると思います。

 ただ、ガンになったことで神経質になっている状態の妻には、受け入れがたい事だったようです。

 
 妻は普段は人あたりはいいのですが「僕の小規模な生活(福満しげゆき)」の妻さんのように、切れると恐ろしいのです…。


 結局は、医師の説明を受け入れて当日撮影をしましたが、憮然としていました。


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