保護者の方が、毎日の保育園の食事に触れられるようにと、玄関に食事の展示台があります。

 

 

その展示台をリニューアルしたいと、台所から声がありました。最近何かと発信してくれることが多い台所です。

(※展示台を変えるまでに至ったエピソードは長くなってしまうので割愛します。)

 

どんな展示台にしたいかを話し合っていると、その形状だけでなく、置く場所、そもそもの玄関の環境についても広がっていきました。

 

以前の玄関。

 

卒園を祝うつどい前の写真なので、普段とは少し違っていますが、おおよそこんな感じです。

(※普段の玄関の写真を探すもなかなかなくて…、その事からも写真を撮るという場所ではなく、通過する場所だったんだなーと気付きます。)

 

手前の白いうさぎちゃんの下に展示台がありました。玄関の正面入口から入ると見えない格好です。

 

この真ん中にそびえ立っている下足入れですが、開園からずっとここにあり、結構な圧迫感を与えていることを感じながらも、それが”当たり前”で、それを変えるという考えは持ち合わせていませんでした。

 

最近では玄関からの出入りをするのは0.1歳クラスだけで、2~5歳クラスはこことは別のテラスからの出入りをするようになり、玄関の下足入れを使うクラスが2クラスだけになっているのが現状です。

そう考えれば、この圧迫感をもたらしていた真ん中の下足入れがなくても問題ないよねーと話が動いていきます。展示台のリニューアルと思っていたけれど、玄関の環境ごと見直していく方向性になっていきました。

 

そして下足入れを撤去!

 

すると、「こんなに(玄関)広かったんだー!!」と、一同驚き!!圧迫感のもたらす影響は、自分達が思っている以上にあるのかもしれません。

 

展示台に加えて、観葉植物もおいてみたり、献立表を掲示するのに流木を使ってアレンジしたり、大人達のアイディアが加わっていきます。

 

その後数日かけて、こんな感じに。

 

絵の得意な元職員が退職の時にプレゼントしてくれた絵と、献立表も掲示でき、いい感じに仕上がりました。

 

全体的にみた雰囲気。

 

スッキリしただけでなく、とても落ち着いた空間に仕上がりました。この空間をみると、通り過ぎる玄関ではなく、”立ち寄れるエントランス”になったことを実感します。

 

今回も台所からの発信でしたが、「思いを語ったことが実現していくのは嬉しい」と台所の職員が語ってくれていて、それを聞くこちらも嬉しくなるなーと思いました。そうやって一つ一つみんなで考え、手を加え、実現していく営みが、心地よくもあり楽しい時間だなーと実感しています。

 

 

 

 

セノ