大変なんだよね、それなりに。
本当なら、こうやって過ごしていただろうと言う時間を、何とかしてやり過ごしていく時間。
そんなもの、歳も経験も関係あるもんか。
ただうずくまって、“その時”“その痛み”が過ぎるのをひたすら待つしかない。
走ったり動いたりできればいいんだけど。
あいにく私は飲むことしか痛みを散らす能力がない。
ツマミ作ってまた飲んで。
そうやって自分の空白と向かい合う。
空白を埋める。
それしかできない。
これを乗り越えないと、結局負けて連絡してしまう。
そして、連絡したら、彼はしれっとその手を掴むんだよ。
それがわかっているから悔しい。