- 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)/福岡 伸一
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まだ、中盤なんですが、、、
この本を読んでいたら、なんだか胸が熱くなったので、取り急ぎご紹介します。(長くなります)
興味深かったのは、物理学者、エルヴィン・シュレーディンガーが述べていたお話です。
(エルヴィン・シュレーディンガー:DNAの二重らせん構造でノーベル賞をとった、ワトソン・クリックも影響を受けた物理学者)
「我々の体が大きい理由」
どうして原子はこれほど小さくて、人間の体はこれほどまでに大きいのか?
考えたことがありますか?
平均から離れて、例外的なふるまいをする粒子の頻度は平方根の法則に従うそうです。
つまり、100個の粒子があれば、そのうちの10個(√100)は、例外的なふるまいをするのです。
例えばの話。
たった100個の原子からなる生命体は10個の原子が無秩序にふるまいます。
これは10%の誤差で常に不正確さをこうむるということで、生命活動においては実に致命的です。
ですが、100万個の原子からなる生命体の場合には、無秩序な原子は1000個となり、誤差率は0.1%と、格段に下がります。
実際、私たちの体は100万個どころか、その何億倍もの原子と分子によって成り立っているので、生命体が原子ひとつに比べてずっと大きい物理学上の理由が、今述べたことにあるそうです。
まとめれば、生命現象に必要な秩序の精度を上げるために、私たちの体は原子に比べて、はるかに、はるかに大きい必要があるんですね
付け加えれば、万が一DNAの情報を読み取る時にエラーが起こったとしても、そのミスを修正するしくみさえ細胞はもっています。
驚くべき精巧さですね。
そして、こういう機能をフル活用するためにも、正しい割合で栄養素を細胞の中に入れてあげたいものです。
この本には数々の研究者の功績と奇跡、裏話が記されています。
生命の不思議を紐解く為の、研究者同士の熾烈な争い。
DNAの構造を明らかにしたことで有名なワトソン、クリックの研究も、当たり前ですが、ライバルや先輩、後輩、さまざまな研究者とのかかわりあいの中、たどりついて、評価に至ったんだと改めて気付きました。
私も、儚い力ながら、一時期、分子生物学の研究に携わっていたことがあります。
ただ、ここに紹介されている研究者のように、研究に感情が振り回されることはなかったなぁ、思いました。
研究以外の道で、私はそんなふうに熱くなれることを見つけられつつあります。
感情が振れること。
熱くなったり、うれしくなったり、目標に向けてはりきったり。
そんなことを叶えられる私たちは、確かに生物ですね。