何故、私の名前がブーなのかと言うと
向かって左がわの、私の顔がブスだからだそうです。
店長に、そう呼ばれている。
実は、私、野良猫なんです。そう、宿無しです。
あちらこちらをさ迷いながら、
ある日、雨宿りにとても最適な場所をみつけました。
人間を避けるのにも、風を避けるのにもここなら安心。
その、場所は、<みゆきや>というラーメン屋の横でした。
狭いそこは、軒下とブロック塀が丁度風雨を避けてくれます。
店長は、朝10時ぐらいになるとやってきます。
お昼近くになると、店の中から「いらっしゃ~い!」と言う声が
いつも聞えてきます。
私は、その声を子守唄に、眠るのがとても心地よいもので、
ひと時でも、飼い猫になって可愛がられている気分にしたれます。
そんなある日、美味しそうな餌さがお皿においてありました。
次の日も、その次の日も餌さが置いてあります。
私は、餌さは貰いましたが、しかし、警戒心は中々解けませんでした。
でも、今では上の写真のよう。すっかり、安心しています。
店長と若い店員さんが寒かろうと、新聞紙を一杯敷き詰めて
ダンボールを横にし小屋を用意してくれました。
今は、このお二人にすっかり甘え、店員さんの足元を飼い猫
のようにスリスリすると、「いい子ね!」と言ってくれます。
<いい子ね>と言われるのがこんなに嬉しい事と、生まれて
初めて知った私です。
店長と店員さんは、私のこれからをとても心配してくれて、
どうやら私は、飼い主が決まるらしい。
これからの運命は分らないけど、今はこの慈悲深い二人に
可愛がられて、とても幸せ。

