Marek Janowski dirigiert Bruckners Sechste Symphonie
 
Do, 31. Jan 2019, 20:00 Uhr
Philharmonie | Einführung: 19:00 Uhr
 
Berliner Philharmoniker
Marek Janowski Dirigent
Rundfunkchor Berlin, Gijs Leenaars Chor-Einstudierung
 
Anton Bruckner:Messe Nr. 2 e-Moll (2. Fassung von 1882/1885)
Anton Bruckner:Symphonie Nr. 6 A-Dur

 

初海外遠征5公演目はベルリン・フィル。最高ランクの席1.Preisgr.でも79ユーロ、最安席(8.Preisgr.)で28ユーロでしたので、ベルリン・フィルの来日公演では高額でまだ聴いたことのない正面席、最高値の席を迷うことなく。

 

 

ブルックナーの2番のミサ曲は実演初聴き。ヨッフム/BRSOのCDを10年近く前に流し聴きしたくらいです。

合唱に弦を除く管楽オケが付ける変則的な編成。手前にオケが2列、左からHr、1列目が木管、2列目が金管。少し間が開いて合唱が2列。1列目が女声、2列目が男声。

昨夜、睡眠が不十分だったのと、アムステルダムからICで6時間半、電車に乗ってきた疲れが出て、後半もそうですがもったいないことに半分舟を漕いでいるが如く睡魔との闘いに。

それでも合唱のかなりの力強さとブルックナーらしい曲作りが感じ取れました。また、全然長くないと感じたのは私がブルックナー好きだからでしょうか。

 

ブルックナー6番は今月、大野/都響で聴いたばかりですが、ブルックナーを本拠地フィルハーモニーで演奏するベルリン・フィルを聴くという、この旅のハイライトです。

 

メインは16型で通常配置。Hrは中央から左寄り。金管がHrの右に一列。
コンマスはDaishin Kashimoto

、サイドにNoah Bendix-Balgley。弦のトップは2nd=?、Va=?-Naoko Shimizu、Vc=Martin Löhr-Olaf Maninger、Cb=Matthew McDonald。管の1番は分かる範囲でFl=Mathieu Dufour-Michael Hasel、Ob=Jonathan Kelly-Christoph Hartmann、Cl=Wenzel Fuchs-Walter Seyfarth、Fg=Stefan Schweigert、Hr=Stefan Dohr、Tp=?(Tamás Velenczei乗り番)、Tb=Olaf Ott?-Jesper Busk Sørensen-Stefan Schulz、Tim =?

 

ヤノフスキの実演を初めて聴いたのは、2011年10月のベルリン放送交響楽団とのブラームス3・4番(ジャパンアーツの会員招待)。その後、N響とのブルックナー5番(2014年4月)、東京春祭でのリングと聴いてきました。

ベルリン放送響の際は凝った表現をしてくれていいなと好印象でしたが、N響とのブルックナーはオケのミスが目立ち感心せず、リングはベルリン放送響とのCD同様に基本線、快速テンポをとり、はまるところははまっているのですが、ワーグナーとして少々物足りないと感じることがあるのも正直なところです。

果たして今回の演奏は今まで聴いてきた実演の中でも総じて最もゆったり目のテンポ設定。ところが1楽章の練習番号Mでは一般的な速度に達していましたから、あくまで自然な聴感でテンポアップさせているのでしょう。この辺りは、高性能のオケと経験豊富なベテラン指揮者の相乗効果の好例に思われました。

私の場合、この1楽章練習番号Mの箇所がしっかり鳴ってくれれば良いと思っていて、今まで聴いた中で最高の演奏が聴けました。金管の音圧が堪らないし、コンバスはBphがベストだと再認識させてくれました。

 

それからベルリン・フィルハーモニーの音響について、A rechts(1階席)後方右端で聴いた限り、直接音が大半で残響の減衰は割と早め。座席数が多く、容積も大きいからでしょうか。その結果、1階席でも金管の強奏が心地良いくらいで、やはりサントリーホールよりも本拠地の方がこのオケにはしっくりくる印象です。

 

ブルックナー6番実演の順位づけは

BEST=ヤノフスキ/Bph(2019年1月)@Philharmonie Berlin
バレンボイム/SKB(2016年2月,チクルス)@SH

3=児玉/札響(2014年9月)@Kitara

4=インバル/都響(2010年11月)@SH

5=スダーン/東響(2012年12月)@SH

6=上岡/NJP(2018年4月,ヴェス版)@MM

=大野/都響(2019年1月)@SH

=下野/NJP(2013年10月)@ST